ヤクルトが1番、オリは中軸…勝敗を分けた打順組み換え 専門家が分析する両軍の思惑

オリックス・中嶋聡監督(左)とヤクルト・高津臣吾監督【写真:荒川祐史】
オリックス・中嶋聡監督(左)とヤクルト・高津臣吾監督【写真:荒川祐史】

宮城は4回まで好投も5回は山田に決勝の3ランを浴びる

「SMBC日本シリーズ2022」は25日、京セラドームで第3戦が行われ、オリックスが1-7でヤクルトに敗戦。これでシリーズは2敗1分と、やや苦しい立場となった。両球団が打順を組み換えて挑んだ一戦をヤクルト、日本ハム、阪神、DeNAでプレーした野球解説者の野口寿浩氏は「意味合いは全然違ったと感じます」と振り返った。

 好投を見せていた宮城が一発に泣いた。4回まで2安打無失点と好投を見せていたが、5回に連打などで2死一、二塁とピンチを背負うと今シリーズ不振だった山田に3ランを浴びた。6回途中6安打3失点と粘りの投球を見せたが、打線がヤクルト投手陣を攻めきれなかった。

 3番手・竹安が7回に押し出し四球、5番手の本田も村上、オスナに適時打を許し終わってみれば7失点の大敗。野口氏は「序盤だけでみればヤクルトの高橋より、宮城の方が好投を見せていた。ただ、5回から制球を乱し逆球が増えていた」と、振り返る。

 試合の流れを変えた山田の一発を浴びる前に兆候は出ていたという。

 5回の先頭・中村に対してオリックスの捕手・伏見は何度もインコースを要求。だが、宮城の投じたボールは逆球となり外角に抜け球が目立つようになった。「ボールに力もあり、クロスファイアーを狙ったが全て真逆。少し甘く入った所で痛打を浴びた。その後も序盤とは違った姿が見られた」と、野口氏は指摘する。

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