野手“総崩れ”で日本S前に帰国の途 リーグ連覇も看過できぬオリ助っ人の低調ぶり

オリックスのジョー・マッカーシー、ジェイコブ・ワゲスパック、ジェシー・ビドル(左から)【写真:荒川祐史】
オリックスのジョー・マッカーシー、ジェイコブ・ワゲスパック、ジェシー・ビドル(左から)【写真:荒川祐史】

助っ人野手陣は全員が日本シリーズを前に帰国

 ソフトバンクとの熾烈な優勝争いを繰り広げ、パ・リーグ連覇を果たしたオリックス。76勝65敗2分はホークスと同じ成績だったが、今季の直接対決で15勝10敗と勝ち越し、ペナントを制した。チームの打率.246と防御率2.84はいずれもリーグ2位で、投打が噛み合ったともいえる。一方で、リーグワーストの89本塁打に象徴されるように、助っ人野手陣の活躍はなかった。ここではオリックス外国人選手の今季成績を振り返る。

【野手】
○ジョー・マッカーシー内野手
59試合、打率.225(178打数40安打)、4本塁打19打点

○ブレイビック・バレラ内野手
37試合、打率.205(112打数23安打)、1本塁打6打点

○ランヘル・ラベロ内野手
24試合、打率.138(58打数8安打)、1本塁打2打点

 規定打席に届いた助っ人野手は誰一人としておらず、最も試合に出場したのが59試合のマッカーシーと寂しい結果に終わった。昨季はマイナーで打率.305、15本塁打の成績を残し、今シーズン途中から加入したマッカーシーは5月こそ打率.286、1本塁打4打点とまずまずのスタートを切ったが、期待された長打力を発揮できず出場機会は減少。9月29日に抹消されると、クライマックスシリーズでの出場機会もなかった。

 スイッチヒッターのバレラは内外野を守れるユーティリティとして期待されたが、右手首の骨折などもあり37試合の出場に終わった。打撃でも目立った活躍はなかった。在籍2年目のラベロはシーズン前には中軸候補にも名前が挙がっていたが打率1割台、1本塁打と低迷。3人の助っ人野手は日本シリーズを前に帰国し、オリックスは国産打線でヤクルトとの頂上決戦に挑むことになった。

ワゲスパックはリリーフに配置転換され大活躍

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