大出世MVP、劇弾の好打者…すでにコーチ就任も 日本一オリックスの2015年ドラフト組

オリックス・吉田正尚(左)と杉本裕太郎【写真:荒川祐史】
オリックス・吉田正尚(左)と杉本裕太郎【写真:荒川祐史】

オリックスは日本シリーズでヤクルトを破り26年ぶりの日本一に輝いた

「SMBC日本シリーズ2022」は30日、神宮球場で第7戦が行われ、オリックスが5-4でヤクルトに勝利し、26年ぶりの日本一を決めた。杉本裕太郎外野手がMVPに輝き、吉田正尚外野手も主砲として牽引した。ここでは“2015年ドラフト組”の現在地を振り返ってみる。

 1位指名されたのが吉田正。青学大で大学通算17発で、1年時から日本代表に選ばれ4番を任されていた打棒に期待が集まった。故障などもあったが、2018年から3年連続全試合出場を果たし、2020年からは2年連続首位打者となるなど球界を代表する打者になった。今季も119試合の出場で打率.335、21本塁打88打点をマーク。4番として日本シリーズ第5戦では5階席に飛び込むサヨナラ2ランを放った。

“大出世”したのが10位指名の杉本だ。昨季の本塁打王は、今季のレギュラーシーズンは105試合の出場で打率.235、15本塁打51打点と苦戦。それでも日本シリーズでは全7戦に出場して3試合で適時打を放ち、大事な場面で存在感を示した。

 2位指名の近藤大亮投手は2017年から3年連続50試合以上登板を達成。2020年に右肘のトミー・ジョン手術を受け、同年オフに育成契約となり、今年4月に支配下復帰すると、32試合に登板した。3位指名の大城滉二内野手は、57試合に出場して打率.244。レギュラー定着には至っていないが、二塁、三塁、中堅で先発出場するなどユーティリティプレーヤーとなっている。5位の吉田凌投手は今季は6試合登板にとどまった。

 また4位の青山大紀投手は2019年限り、6位の佐藤世那投手は1軍登板がないまま2018年限りで、8位の角屋龍太投手は2017年限りで戦力外通告を受けた。7位の鈴木昂平内野手は、2019年限りで戦力外となり現役を引退。翌2020年から野手コーチ補佐に就任し、今季は31歳の若き育成コーチとしてチームを陰から支えた。9位の赤間謙投手は2018年途中にDeNAにトレード移籍も結果を残せず、2020年限りで現役を引退。育成1位の塚田貴之投手と同2位の赤松幸輔捕手はわずか2年でNPBの舞台を去った。

○2015年のオリックスのドラフト指名選手

1位 吉田正尚外野手(青学大)
2位 近藤大亮投手(パナソニック)
3位 大城滉二内野手(立大)
4位 青山大紀投手(トヨタ)
5位 吉田凌投手(東海大相模高)
6位 佐藤世那投手(仙台育英高)
7位 鈴木昂平内野手(三菱重工名古屋)
8位 角屋龍太投手(ジェイプロジェクト)
9位 赤間謙投手(鷺宮製作所)
10位 杉本裕太郎外野手(JR西日本)

育成1位 塚田貴之投手(白鴎大)
育成2位 赤松幸輔捕手(四国IL・香川)

(Full-Count編集部)

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