ファンからの“脅迫”でジャッジがヤンキースを去る? 米メディアが推測した「決意」
シーズン終了後、記者へ「この先もまたきっと会える」深い意味が?
記事は「スタンドの群衆の焦りはもちろん理解できる」としながらも「今季はスタンドからのメッセージからの何かが変わった」と指摘する。とくに8月の10勝18敗というスランプの中で「激しい怒りに変わった。悪意と下品さをさらけだしてしまった」としている。
他のヤンキースの選手と同じく、ジャッジもこれに気が付いている。特にジョーイ・ギャロ内野手への扱いだ。ギャロは今季、ほぼ半数の打席で三振を喫し打率も.159。悪質なブーイングで、不安感に苦しんでいた。記事も「彼が苦しめば苦しむほど、ジャッジを含むチームメイトは気の毒に思うようになった」と伝えている。ギャロがドジャースにトレードされると、今度は左腕のアーロン・ヒックスがファンの「最大の敵」となった。またアイザイア・カイナーファレファの父親がSNSで脅迫されたことにも、選手たちは心を痛めていた。
ある球団関係者は、「こんなことをするのはごく一部のクレイジーな連中だとしても、噂はリーグ中に広まる。他チームの選手もそのことを話す。やがてFA選手たちは『本当にヤンキースでプレーしたいのか?』と考えるようになるだろう」と語った。ヤンキースへのファンの視線は常に厳しいが、現代の選手はさらに、SNS上の声とも対決しなければならないからだ。
そして、ポストシーズンで不調だったジャッジも、ファンの侮辱を完全に逃れたわけではない。ブーイングを浴びせられても「今に始まったことではない」と語っていたが、反応がどこか、これまでとは違っていたという。
シーズンが終わり、一人一人の記者に「過去形を用いて」別れを告げたのだという。
「いい時間を過ごせた」「この先もまたきっと会えるさ」といった言葉で。記事は「この言い方には、何の意味もないのかもしれない」という一方で、別の推測も行っている。
「ひょっとして『ここでの自分の仕事は終わった』というジャッジの決意に直面したのかもしれない」
(Full-Count編集部)