ドラフトから5年で楽天は残る選手1人に 燕・村上の活躍の裏で…2017年組の明暗

楽天・山崎剛、戦力外通告を受けた岩見雅紀、渡邊佑樹(左から)【写真:荒川祐史】
楽天・山崎剛、戦力外通告を受けた岩見雅紀、渡邊佑樹(左から)【写真:荒川祐史】

楽天の2017年ドラフト組で2位・岩見、4位・渡邊佑、7位・寺岡が先月戦力外に

 10月20日に行われた「プロ野球ドラフト会議 supporeted by リポビタンD」では支配下で69人、育成で57人の126人が指名された。ルーキーイヤーから活躍できる選手はごく一握りで、ドラフトの成果が分かるのは5年後とも言われる。今から5年前に実施された2017年ドラフト組では今季3冠王のヤクルト・村上宗隆内野手、最優秀中継ぎの西武・平良海馬投手ら成功例も多いが、苦戦している球団も。楽天では2017年組から3選手が戦力外となり、残るのは山崎剛内野手のみとなった。

 楽天はこの年、支配下で7人、育成で3人の計10選手を指名。1位入札では日本ハム・清宮幸太郎、2回目では村上を外し、“外れの外れ”で近藤弘樹投手(岡山商科大)を指名した。近藤は2020年オフに戦力外となり、ヤクルトと育成契約。2021年3月に支配下となり、22登板で11ホールド、防御率0.96の活躍を見せたが5月下旬に故障離脱した。今季は登板機会がなく先月、戦力外通告を受けた。

 2位の岩見雅紀外野手(慶大)は東京六大学通算21本塁打をマークしたパワーヒッター。しかし2020年の16試合出場が自己最多で、今季は3試合出場にとどまり、戦力外になった。NPB通算35試合で打率.147、1本塁打。4位の左腕・渡邊佑樹投手(横浜商大)は2020年オフに戦力外となり、育成契約に。サイドスローに転じて2021年3月に支配下に復帰し、今季は自己最多の13登板で防御率2.13も戦力外になった。

 5位の田中耀飛外野手(兵庫ブルーサンダース)は2020年オフに戦力外、6位の西巻賢二内野手(仙台育英高)は2年目の2019年オフに戦力外となり、ロッテに入団。今季は2試合出場にとどまり、戦力外となった。7位の寺岡寛治投手(石川ミリオンスターズ)は2020年に24試合に登板もこの2年間1軍登板がなく、戦力外となった。育成指名の3選手は支配下に上がることなく、既にチームを去っている。

 2017年組でただ一人残るのが山崎(国学院大)今季は自己最多の79試合に出場し、打率.203、3本塁打、15盗塁をマークした。来季以降の更なる飛躍が期待される。今回のドラフトでは1位で荘司康誠投手(立大)を引き当てたのを始め、支配下6人、育成4人の計10選手を指名した楽天。彼らはどんな成長曲線を描くだろうか。

(Full-Count編集部)

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