約半数が引退…“40歳オーバー”大ベテランに明暗 「不惑の壁」に直面した選手も
現役最年長・福留孝介は代打で結果出ず…引退で根尾が号泣
2022年のプロ野球は、大ベテランたちにとっても明暗が分かれるシーズンとなった。現役球界最年長だった中日の福留孝介外野手を筆頭に、40歳以上(1982年以前の生まれ)では約半数が引退した。レジェンド級の存在感を放ちながらも、いつかは訪れる最後の時。一方で、“不惑の躍動”を見せたケースもあった。
中日復帰2年目となった福留は開幕1軍で今季を迎えるも、代打で結果がついてこず。6月には登録を抹消された。23試合出場にとどまり、打率.042、0本塁打、3打点。日米通算2450安打の45歳は、ユニホームを脱ぐ決断をした。引退セレモニーでは、福留に憧れていた根尾昂投手が号泣するシーンが話題にもなった。
投手として現役最年長の43歳・能見篤史投手は、昨季にコーチ兼任でオリックスに加入。今季は5試合登板で0勝0敗1ホールド、防御率2.45で、引退を決断。首脳陣には残らず、今月に退団が発表された。41歳の“超人”糸井嘉男外野手は今季、阪神加入後自己ワーストとなる62試合どまり。40歳を迎えた西武の内海哲也投手兼コーチとヤクルトの内川聖一内野手も現役を退いた。
一方で、“まだ引退はせん”とばかりに奮闘した「中年の星」たちも。12月に不惑を迎えるオリックスの比嘉幹貴投手はリリーフで30試合に登板して無傷の5勝5ホールド、防御率2.53をマーク。日本一を決めたヤクルトとの日本シリーズ第7戦でも、重苦しい空気を断ち切る好投を見せた。