玩具メーカーがなぜトライアウトを実施? 用意される海外でのプレーと集大成の舞台

元DeNA・内藤雄太氏【写真:本人提供】
元DeNA・内藤雄太氏【写真:本人提供】

米国のFranklinの日本代理店となっていたカシマヤ製作所、元DeNAでプレーしていた内藤雄太氏らが審査

 株式会社カシマヤ製作所は2023年度のカナダ独立リーグチーム「グエルフ・ロイヤルズ」の登録メンバーを募るため、12月16日に千葉・ZOZOマリンスタジアムでトライアウトを実施する。エントリー締め切りは11月30日となっている。元DeNAでプレーし、同社に勤務する内藤雄太氏らが審査し、海外で野球ができる環境を用意し、夢を後押しする。

 このトライアウトは米国のFranklin(フランクリン)玩具の日本代理店となっていたカシマヤ製作所が行う「カナダインディペンデンスリーグトライアウト」プロジェクト。エントリーした選手の中から一次審査通過者による最終チャレンジをZOZOマリンスタジアムで開催する。合格すればIBL(Intercountry Baseball League)カナダ独立リーグの「グエルフ・ロイヤルズ」と契約することになる。

 IBLは元メジャーリーガーなども所属するカナダのトップレベルの野球リーグ。2022年シーズンで104シーズンを迎え、世界で5番目に長く継続されている。これまでもMLBに輩出したケースもある。カシマヤ製作所の西上茂氏は現地でプレーを続けることができる機会を若者に与える狙いの他、「野球には必ず現役引退があります」と野球の集大成をプロも使用するスタジアムで迎え、思い出を作ってほしいという思いもあるようだ。

 応募資格は大学生、社会人、独立リーグ、その他、21歳から34歳以下の野球経験者(2023年4月以降に21歳以上になる方)で12月16日のトライアウトに参加できる方(所属チームや団体によっては各連盟への報告が必要になる場合もあり)に限る。詳細はカシマヤ製作所のホームページまで。

○内藤雄太(ないとう・ゆうた)

 1983年11月29日、神奈川県生まれの38歳。横浜商工(現・横浜創学館)では高校通算23本塁打を記録。八戸大では3年春、秋とリーグ3冠王に輝き、4年時には日米大学野球に出場。打率.563で首位打者を獲得した。2005年の大学・社会人ドラフト3巡目で横浜入団。2011年の開幕戦では中日・浅尾からサヨナラタイムリーを放つなど99試合に出場した。2013年限りで現役引退。スポーツオーソリティでの勤務を経て、現在はカシマヤ製作所の営業職として活躍している。

(Full-Count編集部)

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