イチロー氏が語る“イップス”に悩んだ過去 甲子園登板も「ピッチングになってない」
日米通算4367安打の大打者が投手だった頃…
コナミが提供するモバイルゲーム「実況パワフルプロ野球」と、日米通算4367安打のイチロー氏のコラボが話題を集めている。YouTubeの「パワプロ・プロスピ公式チャンネル」にはイチロー氏本人が登場し、自身のこれまでや野球観について明かしている。イップスに悩んだという思わぬ過去も、ざっくばらんに語った。
イチロー氏は愛工大名電高時代、投手としてもプレーしていた。3年春の選抜では甲子園で投げている。「もし投手でプロ入りしていたら? ドラフトの有力候補だったのでは?」という質問に「全然有力じゃないです」とキッパリ。「目指してたんだけど、ある事故をきっかけに速い球が投げられなくなってしまって、ピッチャーをあきらめた時期があったんです」と若き日の思い出を口にした。
打撃を優先したいという監督の意向で一塁守備に取り組んだのが原因だったという。「悪い癖がついて、イップスになってしまったんです」。復帰して投げたのが3年春の甲子園。そこではとにかくイップスを直そうと「そこだけ」を意識しての投球。なるべく大きく投げることだけを考えていたのだという。「ピッチングになっていないんですよ。そんな投手は、あまり甲子園にいないと思います」。大打者の思わぬ過去だった。
(Full-Count編集部)