3人戦力外も…2人が侍ジャパンの”下剋上” 18年ドラフト「最下位指名」12人の明暗

オリックス・中川圭太、阪神・湯浅京己、ヤクルトを戦力外になった吉田大成(左から)【写真:荒川祐史】
オリックス・中川圭太、阪神・湯浅京己、ヤクルトを戦力外になった吉田大成(左から)【写真:荒川祐史】

湯浅、戸郷は侍ジャパンの一員として強化試合を戦った

 阪神の湯浅京己投手は4年目の今季、43ホールドで最優秀中継ぎのタイトルを獲得し、11月の強化試合では侍ジャパンのユニホームに袖を通した。2018年ドラフトで阪神では“最下位”の6位指名からの躍進。ほかにも、しんがりから“下克上”を成し遂げている選手たちは多い。

 巨人で最後に名前を呼ばれたのが6位の戸郷翔征投手だった。今季はリーグ2位の12勝を挙げ、最多奪三振(154)と躍進。こちらも侍ジャパンの一員に選ばれた。オリックス7位の中川圭太内野手は、リーグ5位の打率.283とリーグ連覇、さらに25年ぶりの日本一に大きく貢献した。

 楽天8位の鈴木翔天投手はキャリアハイを大きく更新する38試合の登板。最速155キロの救援左腕として存在感を示した。広島7位・羽月隆太郎内野手は、二塁、三塁、左翼で先発出場するなど貴重なユーティリティプレーヤーとして自己最多の44試合出場。西武7位・佐藤龍世内野手は2021年途中に日本ハムへトレード移籍。今季は37試合に出場し、西武への“出戻りトレード”が発表された。

 日本ハム7位の福田俊投手は13試合の登板にとどまり、DeNA6位の知野直人内野手は開幕スタメンを勝ち取るも16試合出場と定着することはできなかった。ロッテ8位・土居豪人投手は昨季1軍デビューを果たして14試合に登板も、今季は1軍登板なし。来季が正念場となりそうだ。

 一方で、ソフトバンク7位の奥村政稔投手、中日6位の滝野要外野手、ヤクルト8位の吉田大成内野手は今季限りで戦力外となった。2019年5月から元号が令和になったことから、吉田は“平成最後の支配下指名選手”だったが、通算39試合出場、16安打5打点でユニホームを脱いだ。

 プロ入りから4年が過ぎ、NPBに別れを告げる選手たちも多くなってきているが、下位指名組の意地にまだまだ期待したい。

(Full-Count編集部)

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