京田は中日にいても「復活は難しかった」 専門家がポイントに挙げる指導者の違い

再び遊撃のポジションを獲得することができるか【写真:荒川祐史】
再び遊撃のポジションを獲得することができるか【写真:荒川祐史】

DeNAには石井打撃コーチが在籍「個性を生かす指導。その形にハマれば…」

 今季の京田は開幕こそスタメンで迎えたものの、課題だった打撃を克服できずレギュラーを剥奪。シーズン中から新井氏は“ぎこちない打撃フォーム”を指摘していた。迷いの見えた打撃を改善することが、復活への一番の近道とみている。

 DeNAには京田と同じ遊撃手で左打ちの石井琢朗打撃コーチが在籍。新井氏は2013年から2015年まで広島の1軍コーチとして共に過ごしており「立浪監督は形を凄く大事に意識させていたと思う。どっちがいい悪いではなく、石井コーチは個性を生かす指導。その形にハマれば、レギュラーを一度経験している選手は何か一つ掴んだら、グッと伸びる」と断言する。

 今季、DeNAで最も遊撃のポジションを守ったのは35歳ベテランの大和(81試合)、次いで高卒3年目の森が50試合。京田の守備力は誰もが認めるだけに「DeNAもはっきりとした正遊撃手は決まっていない。打撃さえ戻れば、DeNAで再び活躍できる可能性は十分にあると思います」と新井氏は語る。

 過去の例をみてもトレードを機に復活した選手は数多い。京田は新天地で再び遊撃のポジションを獲得することができるのか。DeNAの激しいレギュラー争いにも注目が集まりそうだ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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