広島新助っ人は「シカゴ南部のオオタニ」 二刀流も話題になったデビッドソンとは?

アスレチックスでもプレーしたマット・デビッドソン【写真:Getty Images】
アスレチックスでもプレーしたマット・デビッドソン【写真:Getty Images】

今季マイナー3Aでは86試合で打率.310、32本塁打、OPS1.058と驚異的な打棒

 広島は17日、新外国人選手として前アスレチックスのマット・デビッドソン内野手と契約合意に達したと発表した。2017年から2年間、ホワイトソックスで2年連続20本塁打を記録するなど、メジャー通算54本塁打の実力者だ。その一方で、2018年には史上4人しかいないメジャー記録をマークしたり、二刀流として話題になったことも。では、どんな選手なのか探っていきたい。

 2009年にドラフト全体35位でダイヤモンドバックス入団。190センチの大柄な体格を生かしてマイナーで長打力を発揮し、2013年にメジャーデビューすると、31試合に出場して打率.237、3本塁打を放った。そのオフにホワイトソックスにトレード移籍したが、再びメジャーの舞台にはなかなか立てず、次に出場したのは2016年の1試合のみだった。

 しかし、2017年には118試合に出場して打率.220、26本塁打とブレーク。出塁率.260、165三振と粗削りの打撃スタイルながら、指名打者を主戦場にレギュラーに定着した。2018年には開幕戦で1試合3本塁打をマーク。メジャーの歴史上で開幕戦で1試合3本塁打を放ったのは、近鉄、巨人、オリックスで活躍したタフィー・ローズら4人だけだ。この年も打率.228ながら20本塁打をマークした。

 さらには、二刀流としても注目を集めた。2018年にはリリーフとして3試合に野手登板し、3イニングを1安打無失点、2奪三振に抑えた。8月6日(日本時間7日)のヤンキース戦では、スタントンを140キロ台後半の直球で追い込み、最後は71マイル(約114キロ)のカーブで空振り三振を奪った。地元テレビ局では「オオタニ以上」「シカゴ南部のショウヘイ・オオタニ」とも紹介された。

 その後は再びメジャーでの出場機会を減らしていたが、マイナーでは好成績を残している。ダイヤモンドバックスとアスレチックスの傘下3Aに所属した今季は、86試合の出場ながら打率.310、32本塁打、OPS1.058と驚異的な打棒を見せている。190センチ、104キロと巨漢のため、守備、走塁での貢献は見込めないが、日本でも豪快な打撃を見せてくれそうだ。また、広島の一塁にはマクブルームがいるため、最低限の三塁守備をこなせるかもカギになりそうだ。

(Full-Count編集部)

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