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巨人主砲は2年連続ワーストは免れるも… 12球団で最も“ツイてなかった打者”は?

オリックス・紅林弘太郎(左)と巨人・岡本和真【写真:町田利衣、荒川祐史】
オリックス・紅林弘太郎(左)と巨人・岡本和真【写真:町田利衣、荒川祐史】

規定打席到達の打者でセイバーメトリクスの指標「BABIP」が低いのは

 2022年シーズン、想像以上のブレークを遂げた選手もいる反面、予想外の不振に苦しんだ選手も多くいた。では、どの選手がツイていて、どの選手がツイてなかったのだろうか。客観的数値でプロ野球の分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)の指標を参考に紹介していく。

 用いたデータは、セイバーメトリクスの指標のひとつである「BABIP」。「本塁打を除くグラウンド内に飛んだ打球が安打になった割合」を示しており、全選手の平均値は.300前後に収束するとされている。フェアグラウンドに飛んだ打球が安打になるかどうかには“運”の要素が大きく絡むとされる。打者の場合は走力のある、なしによって、BABIPの高低は出るものの、その選手の平均的なBABIPに回帰していく傾向がある。そこで、この「BABIP」を用いて、本来の打撃成績から乖離している選手を検証してみた。

 今季、規定打席に到達した打者で、最も低いBABIP.253となったのがオリックスの紅林弘太郎内野手だ。プロ3年目の今季、打率.224、6本塁打、OPS.593と壁に当たっていた。昨季もBABIP.270と平均に比べると低かったため、すべてが運とは言い切れないが、来季以降に回帰していく余地はありそうだ。

 紅林に続くのは巨人の主砲、岡本和真内野手だ。今季はBABIP.254でブービー賞、昨季は.260で最下位と、2年連続でツイてなかったと言える。キャリア通算は.285で、2018年には.346と高い数字を記録したこともある。この年は打率.309、33本塁打、100打点、OPS.935とキャリアハイの好成績を残しており、来季はここ2年間のBABIPが揺り戻せば、再び打率3割に乗せていきそうだ。

 また、BABIPの下位には、今後のブレークを予感させる若手選手たちの名前も多く見られる。日本ハム・清宮幸太郎(.256)、ヤクルト・長岡秀樹(.263)らは、来期以降さらに成績を伸ばしていく可能性を秘めている。規定打席に到達していない選手も含めると、ソフトバンクの甲斐拓也捕手はBABIP.239と極端に低い数字。打率.180と苦しんだ原因の一端でもありそうだ。

 一方で、規定打席に到達した打者で、最もBABIPが高くなっているのが、日本ハムの松本剛外野手だ。今季は117試合の出場で打率.347の大活躍で首位打者のタイトルを獲得。BABIP.379は2位の中日・大島洋平外野手(.355)、3位の楽天・辰己涼介外野手(.338)らに大差をつけており、運を味方につけてしっかりとチャンスをものにしたと言えそうだ。今季ブレークしたロッテ・高部瑛斗外野手(.331)、中日・岡林勇希外野手(.331)らも高い数字を残している。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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