落合監督に「けちょんけちょんに言われた」 元エースが回顧、14年前の“突然の来訪”

吉見一起氏が回顧、落合監督から「なんでドラフト1位か知ってるか?」
元中日投手の吉見一起氏は、落合博満監督時代の黄金期をエースとして支えた。2005年ドラフトの希望枠での入団を導いたのも、当時の指揮官だった。プロ3年目に突如として明かされた“ドラ1”の理由を、吉見氏は自身のYouTubeチャンネルで赤裸々に語っている。
思い出すのは、2008年のセ・パ交流戦。当時は中継ぎに回っていたといい、試合前にトレーナールームでマッサージを受けていたときだった。おもむろに落合監督が入室してきて「う~わ」と思ったという。「気持ちをリラックスしている時に気張らないかんやん」と気が重たかったというが、そこで突然「なんでドラフト1位でドラゴンズに入ったか知ってるか?」と言われた。
トヨタ自動車時代に社会人No.1投手だった吉見氏。ただ、右肘を手術したことで二の足を踏む球団も多かった。落合監督はスカウト陣に「こいつを仮に取らなければ、来年こいつはどうなるんだ?」と問うと「争奪戦になります」との返答。「じゃあ先に取っておけ」との指令を下したという。
その経緯をマッサージ中に聞かされたという吉見氏は、4年目に最多勝を獲得。球界屈指のコントロールでエースに成長していった。14年前のことを思い出しつつ「落合さんにはすごく大事にさせてもらったというか、自由にさせてもらたよね」と感謝。その一方で「負けた時はけちょんけちょんに言われたよ」との苦笑いも浮かべた。
(Full-Count編集部)
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