イチロー氏から「ちゃんと指導してよ、とビシビシ」 都立高監督が受けた“カツ”

指導を終え、あいさつするイチロー氏【写真:代表撮影】
指導を終え、あいさつするイチロー氏【写真:代表撮影】

サプライズ指導「ひとことも聞き漏らしたくない」

 マリナーズのイチロー氏(会長付特別補佐兼インストラクター)が26、27の両日、都立新宿高を電撃訪問し、熱い指導を繰り広げた。まさかの大レジェンドの登場は、選手たちにとって貴重すぎる時間。田久保裕之監督も「夢のような時間でした。覚めないでくれ、と時間が経つのが惜しい。ひとことも聞き漏らしたくない」としみじみと語った。

 大都会にあるグラウンドで、イチロー氏が精力的に動いた。打撃練習では自らバットを振って見せ、守備の大切さを説いて170本のノックを選手たちに放った。「頑張れ」「ナイスプレー」「おい」「よし」「声出して」。懸命に食らいつく若人たちを鼓舞した。

 助言を受けた選手はもちろん、同じ教える立場である指導者にとっても学びの時間になった。田久保監督は「指導者として小っちゃくなっちゃいました。イチローさんですけど、自分も一緒になって体を動かして見せないとダメだなーと思った」と痛感した。

 イチロー氏からは“無言のカツ”も受け取った。「我々に対しても、ちゃんと指導してよ、とビシビシとメッセージが伝わってきた」と強調。2日間の教えを胸に、指導者側も決意を新たにしていた。

(Full-Count編集部)

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