他球団に放出、わずか10安打の苦戦…食い止められない下降線 新人王に“明暗”くっきり
阪神・高山は今季わずか10安打、中日・京田はDeNAへトレード
ブレークしたらルーキーらに贈られる新人王は、翌年以降に他球団から厳しくマークされて“2年目のジンクス”に陥るケースもある。今季は、2019年のセ新人王・村上宗隆内野手(ヤクルト)が史上最年少の3冠王に輝くなど歴史的なシーズンを送った一方で、鮮烈デビューから下降線をたどっている選手もいる。
過去10年の新人王を見ると、村上以外にも翌年以降も活躍している選手は多い。セでは、2021年の広島・栗林良吏投手はルーキーイヤーから成績こそ落としたものの31セーブ、防御率1.49と守護神として君臨。2020年の広島・森下暢仁投手も今季は2桁勝利を達成した。
2015年のDeNA・山崎康晃投手もハマの守護神の地位を確立。2020年は不調に陥ったが、今季37セーブを挙げて見事復活を果たした。2014年の広島・大瀬良大地投手もここまで5度の2桁勝利を挙げている。
一方、新人王シーズンを超えられない選手も少なくない。阪神・高山俊外野手は、1年目の2016年に球団の新人記録を塗り替えるシーズン136安打を放ったが、2年目以降は100安打に届かず。今季はわずか10安打、打率.189に終わった。
中日・京田陽太内野手も打率、安打数、盗塁ともに新人王を獲得した2017年が最高成績。今季は、自己最低の打率.172に終わり、オフにDeNAにトレードとなった。新天地で再起を目指す。ヤクルト・小川泰弘投手は先発として10年間で92勝を挙げているが、ルーキーイヤーの2013年に挙げた16勝が強烈な記憶として刻まれている。また、DeNAの東克樹投手もルーキーイヤーに11勝を挙げて以降、2桁勝利はない。
今季は巨人・大勢投手が新人歴代最多タイの37セーブを挙げ、新人王を獲得した。各球団の対策をものにせず、2年目のジンクスを打ち破ることができるだろうか。
(Full-Count編集部)