本塁打王→1HRの転落も…来日2年目に“明暗” 外国人にも「ジンクス」はある?

ヤクルトのホセ・オスナ(左)と中日時代のアレックス・ゲレーロ【写真:荒川祐史】
ヤクルトのホセ・オスナ(左)と中日時代のアレックス・ゲレーロ【写真:荒川祐史】

ヤクルトのオスナは20本塁打74打点で一塁手のベストナインに選出された

 プロ野球でよく言われる2年目のジンクス。1年目の活躍を受け、相手から徹底マーク&研究され、成績を大きく落とす選手も少なくない。それは外国人選手にもあてはまるだろうか。今季来日2年目だった選手の成績や、過去の例を紹介する。

 リーグ連覇を成し遂げたヤクルトではホセ・オスナが昨年の打率.258、13本塁打60打点から.272、20本塁打74打点に。一塁手のベストナインに選出された。サイスニードは昨年の13登板6勝2敗、防御率3.41から今季は23登板で9勝6敗、防御率3.54の成績を残した。ドミンゴ・サンタナは怪我の影響で60試合出場にとどまったが15本塁打をマークした。他にもDeNAのフェルナンド・ロメロは23登板で6勝、ソフトバンクのコリン・レイは23登板で5勝をあげた。

 逆に来日1年目から大きな成績上昇が見られなかった選手も多い。ロッテのアデイニー・エチェバリアは79→76試合、阪神のメル・ロハス・ジュニアは60試合、打率.217、8本塁打から89試合、打率.224、9本塁打に終わった。阪神のラウル・アルカンタラは17ホールドをマークしたが、後半に調子を落とし9月4日に2軍降格し、その後登板機会はなかった。オリックスのセサル・バルガスは8登板、ランヘル・ラベロは24試合出場に終わった。

 監督まで務めたアレックス・ラミレス、阪神在籍6年間で通算1020安打を放ったマット・マートンら、長きにわたって活躍を続けた選手ももちろん数多くいる。一方で2013年にパ本塁打王に輝いた日本ハムのミチェル・アブレイユは翌年、腰痛の影響もあり6試合で1本塁打に終わった。

 2017年に中日で35本塁打でタイトルを手にしたアレックス・ゲレーロは翌年巨人に移籍し15本塁打。2018年に13勝2敗で最高勝率を獲得したロッテのマイク・ボルシンガーは翌年、4勝6敗と低迷した。

 今季の新外国人では、西武のディートリック・エンスが10勝、ロッテのタイロン・ゲレーロは3勝24ホールド、途中加入のロベルト・オスナは4勝10セーブ9ホールド、防御率0.91をマークした。巨人のアダム・ウォーカーは23本塁打、広島のライアン・マクブルームは17発74打点。阪神のカイル・ケラーは開幕当初は背信投球が続いたが、徐々に本領発揮。奪三振率12.67をマークした。既にエンス、マクブルーム、ケラーの残留は決まっており、来日2年目の来季はどんなパフォーマンスを見せるか、注目される。

(Full-Count編集部)

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