京田陽太、DeNA入団会見 亡き戦友と同じ背番号98…トレードは「うれしい気持ち」

入団会見に臨んだDeNA・京田陽太【写真:荒川祐史】
入団会見に臨んだDeNA・京田陽太【写真:荒川祐史】

昨年8月に27歳で他界した同期入団の木下雄介さんの背番号

 中日から交換トレードでDeNAに移籍した京田陽太内野手が5日、横浜市内の球団事務所で入団会見に臨んだ。背番号は「98」。中日の同期入団で、昨年8月3日に27歳の若さで急死した木下雄介さんがつけた番号を選び、亡き戦友の思いを胸に新天地で再起を目指す。

 緊張した面持ちで「感謝の気持ちでいっぱいです」と第一声。プロ6年目を終え、突如直面したトレード。「驚いた反面、うれしい気持ちもありました」と言う。近年はくすぶっていた状況で、環境を変えて心機一転の気持ちが大きい。「野球選手でいる以上、試合にでないと意味がない。チャンスをくださったベイスターズには感謝しかない」と話した。来季の目標については「ショートで143試合レギュラーで出ることが目標」と力強く言い切った。

 1学年上の木下さんとは家族ぐるみの付き合いで、オフの日にはよく両家で一緒に遠出する仲だった。突然の他界に衝撃は大きかったが、「雄介さんと一緒に戦いたい」との思いは強かった。中日時代は3年目から憧れの背番号1をつけていたが、横浜ではいくつか候補があったにもかかわらず「98」を選び取った。DeNAでは、2017年にアウディ・シリアコ内野手がつけて以来となる。

 プロ1年目の2017年に、球団新人記録を塗り替える149安打を放って新人王を獲得。翌2018年には全143試合に出場した。守備はリーグ屈指といわれるまでに成長した反面、打撃で苦戦。2021年にプロ人生初の2軍落ちを経験した。立浪和義新監督を迎えた2022年は、5月に指揮官の逆鱗に触れて試合中の強制送還を経験。自己ワーストの43試合出場で打率.172、1本塁打8打点に終わっていた。

(小西亮 / Ryo Konishi)

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