現役ドラフト開始直後「ホテル来れる?」 同僚たちと“予想”…的中した移籍通告

移籍が決まった時の気持ちを明かした【写真:荒川祐史】
移籍が決まった時の気持ちを明かした【写真:荒川祐史】

現実になった移籍「本当になったかーって感じでした」

「覚悟はしていましたが、いざ自分だと聞かされるとドキッとしました。本当になったかーって感じでした」

 真っ先にやってきたのは、中日を離れる寂しさ。苦しい時も温かく応援してくれたファンの事を考えると、後ろ髪を引かれる思いもある。ただ、一プロ選手として、次に去来した思いは嬉しさ。「僕を欲しいと言ってくれて、選んでもらったことが何よりありがたい」と感謝する。

 新天地は、エースの今永昇太投手や浜口遥大投手ら実力のある左腕が少なくない。「一番は先発をやれればいいですが、中継ぎでも使ってくれるならやりたい」。なりふり構わず居場所をつかみにいく。課題は、勝負どころでの甘さ。「真っ直ぐの強さと投げ切れるコントロールを突き詰めていきたい」と見据える。

 挨拶回りやイベントなどで忙しい師走に、家族での引っ越しが加わる。「家を探すのとかがウザいです」と笑いながらも、気持ちは前向き。現役ドラフト“1期生”として「僕にとってチャンスなのは間違いない」。球界屈指の“人見知り左腕”は、新たな環境に戦々恐々としながら横浜へ車を走らせる。

(小西亮 / Ryo Konishi)

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