43億円“大損”の悲劇… 移籍で価値「崩壊」、極度の不振で手放した大型契約

ガーディアンズとの契約合意が報じられたFAのジョシュ・ベル【写真:Getty Images】
ガーディアンズとの契約合意が報じられたFAのジョシュ・ベル【写真:Getty Images】

ベルはガーディアンズと2年約45億円で契約した

 パドレスからFAとなったジョシュ・ベル内野手がガーディアンズと2年3300万ドル(約45億円)で契約した。地元メディア「クリーブランド.com」のテリー・プラト記者は、今季極度の不振に陥り大型契約を手放した背景を報じている。

「彼らがベルに興味を抱いていたことを私は知っていたが、現実になるかは懐疑的な思いだった」という同記者。理由は代理人がスコット・ボラス氏のため「中規模マーケットの球団にとっては手強い人物の1人だからだ」と述べた。

 ベルは2023年シーズン後に契約破棄の権利がある。「もしクリーブランドで大活躍した場合、ボラスはベルのために大金を得る状況を作り出したいと思っている」として、活躍次第で再びFA市場に乗り出し、好待遇の契約を目指す意図があるのではと分析した。2019年には143試合に出場して37本塁打をマークしただけに、仮に復活して退団となったとしても「フロントオフィスにとっては素晴らしい契約には変わりないだろう」と説明した。

 今季について「ベルの価値は2022年に低下した。なぜなら奇妙なシーズンだったからだ」と表現した同記者。ナショナルズで103試合に出場し打率.301、14本塁打57打点が、パドレス移籍で一転。53試合出場で打率.192、3本塁打14打点にとどまったことで「崩壊した」と手厳しい。

 11月の去就予想では、米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は4年6400万ドル(約88億円)、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は3年3900万ドル(約53億円)、ニューヨーク紙「ニューヨーク・ポスト」は3年5100万ドル(約70億円)と予想していた。「トレード・ルーマーズ」の予想とは43億円もかけ離れた低い契約に終わったベル。大型契約の夢は破れたが、新天地で再起を図る。

(Full-Count編集部)

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