DVで転落した超有望株…復活狙う“2度目の韓国” 有罪プイグ代役はまた問題児?

カブス時代のアディソン・ラッセル【写真:Getty Images】
カブス時代のアディソン・ラッセル【写真:Getty Images】

2016年にカブス世界一に貢献したアディソン・ラッセルが韓国キウムへ

 韓国プロ野球のキウムは12日、来季の外国人野手としてアディソン・ラッセル内野手を獲得したと発表した。「MKスポーツ」など韓国各メディアが報じている。ラッセルはカブス時代の2016年にメジャーリーグの球宴にも出場している大物だが、一方で2018年に妻からの家庭内暴力(DV)告発で40試合の出場停止を受けた経歴も。キウムでのプレーは2020年以来2度目となり、今度こそかつての“超有望株”という評価に見合った復活劇を見せられるか。

 ラッセルは弱冠21歳だった2015年にカブスでメジャーデビューして以来、3年連続で2桁本塁打した強打の遊撃手だった。2016年のワールドシリーズ制覇にも、正遊撃手として貢献している。ただその野球人生が暗転するのは2018年9月。元妻のメリサ・レイディ・ラッセルさんに対する暴力の疑いで出場選手登録を外れた。

 その前年、レイディさんが自身のインスタグラムにラッセルの浮気を投稿。さらにレイディさんの親友とされる人物が、ラッセルの暴力を証言した。MLB機構は調査を開始し、その後夫妻は離婚。機構は40試合の出場停止処分を科し、ラッセルは2019年を82試合出場で打率.242と低迷。カブスから契約を提示されず、2020年のシーズン途中にキウム入りした。ただ65試合で打率.254、わずか2本塁打に終わり、オフに放出された。

 この2年はメキシカンリーグでプレーし、今季はモンクローバで打率.348、24本塁打。報道によればキウムはこの好成績を重視して再獲得に踏み切ったという。ラッセルは「2020年を教訓として、2023年はキャンプからしっかり準備する。韓国シリーズ優勝を同僚たちと叶えたい」とコメントしている。

 キウムでは今季、ドジャースなどで活躍したヤシエル・プイグ外野手がプレーし、126試合で打率.277、21本塁打と活躍した。ただオフになって、スポーツ賭博への関与が発覚。その捜査に対する偽証で裁判所から有罪判決を受けた。本人はその後否定したものの、キウムは放出せざるを得なくなった。代わって獲得したラッセルは、2度目の韓国という復活の機会を生かすことができるだろうか。

(Full-Count編集部)

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