吉田正尚と「面談できてない」 球団幹部が明かす145億円投資の理由「唯一無二の技術」

レッドソックスへの入団会見に臨んだ吉田正尚【写真:Getty Images】
レッドソックスへの入団会見に臨んだ吉田正尚【写真:Getty Images】

ブルーム最高編成責任者「バットからボールに力を与える技術は唯一無二」

 レッドソックスと5年契約を結んだ吉田正尚外野手は15日(日本時間16日)、本拠地フェンウェイパークで入団会見を行った。背番号は「7」に決定。会見にはハイム・ブルーム最高編成責任者、敏腕代理人のスコット・ボラス氏が出席。日本人打者の評価ポイント、またポスティング公示からスピード決着となった理由を明かした。

 交渉解禁初日でのスピード決着。吉田とレッドソックス幹部が会うのも、この日が初めてだった。ボラス氏は「マサの潜在能力や彼ができることはハイムと我々の意見が一致した。彼のバットからボールに力を与える技術は唯一無二だ。この球場、この地区に合うと思った」と早期決着の理由を語り、ブルーム氏も「我々はまだ予定されていたZOOM面談もできてないんだ。でも、すでに彼のことをよく知っている感じがした。交渉解禁時に選手の評価を済ませていないといけない。我々はその準備ができていた」と笑みを浮かべた。

 5年9000万ドル(約123億9000万円)の大型契約で、オリックスへの譲渡金は1537万5000ドル(約21億1700万円)。レッドソックスにとっては145億円の“投資”となる。ブルーム氏は「打撃の基礎ができている。スイング、ボールの見方だ。これは環境に関係なく通用する要素だ。今年は打撃にパワーも出てきたし、パワー打撃とコンタクト打撃の両方で能力を発揮した」と成功を確信している様子だ。

 注目される起用法について、ブルーム氏は「左翼を守ってもらう予定だ」と明言。現地メディアでは1番打者での起用も指摘されているが、「1番を打つ技術を兼ね備えているが、どのようなチーム構成になるか。ストライクゾーンの見極めやコンタクト力はどの打順でも大事になるが、特に上位を打つ場合に重要だ」と上位打線での活躍を期待した。

(Full-Count編集部)

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