戦力外直後に「育休」を決断 不安と葛藤も…新たな道を歩む元オリ投手、“再生の1年”

2020年までオリックスでプレーした東明大貴氏【写真:荒川祐史】
2020年までオリックスでプレーした東明大貴氏【写真:荒川祐史】

2015年には10勝をマークするなど2020年までオリックスでプレーした東明大貴氏

 2015年に10勝をマークするなど、2020年までオリックスでプレーした東明大貴氏は現在、関東に戻り不動産業界の「城北不動産」に就職。第二の人生を歩んでいる。引退直後にあった“空白の1年”は「家族と過ごした、すごく良い時間になった」と振り返る。

 東明氏は2013年ドラフト2位でオリックスに入団。1年目から先発、中継ぎでフル回転すると、2年目の2015年には10勝8敗、防御率3.35をマークした。右肘の怪我などもあり2020年に戦力外通告を受け、現役を引退した。

「よく言えば育休、悪く言えばニートですね。引退してからの1年間は家族と一緒に、実家のある岐阜に戻って過ごしていました」

 引退直後に妻の第2子妊娠が分かった。就職活動への焦りもあったが、7年間のプロ野球生活を振り返り「これまで家を空ける機会も多かった。働かないといけない焦りもありましたが、それは落ち着いてからにしようと決めました」と、家族との時間を選択した。

 幼稚園の送り迎え、掃除や洗濯などの家事全般。これまで妻が1人でこなしてきた“仕事”を経験することができた。初めて家族と過ごした1年間を「すごく良い時間になった。また、働かないといけないプレッシャーもありましたが、プロ野球を辞めて気持ち的にも落ち着くことができました」と振り返る。

古巣・オリックスの日本シリーズを観戦「本当に凄い」「純粋に試合を楽しんだ」

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