小学生のHR合戦に待った 昨年は“特大120m弾”も…Jr.トーナメントでルール変更

昨年優勝した中日ドラゴンズジュニア【写真:川村虎大】
昨年優勝した中日ドラゴンズジュニア【写真:川村虎大】

昨年はウレタン素材の複合バットが流行、中日Jr.小久保くんは観客席弾も

 小学生の日本一を決める「NPB12球団ジュニアトーナメント」が、26日に神宮球場と横浜スタジアムで開幕する。昨年は、中日ドラゴンズジュニアの小久保颯弥くんが神宮球場のスタンド中段まで飛ばす衝撃の一発を放つなど、大会史上最多の51本塁打が飛び出したが、今年はルールが変更に。“超打高投低”のアーチ合戦に歯止めがかかる可能性がある。

 今年の大会規定では、使用できるバットの素材を改定。昨年までは、公認野球規則で規定されたバットのほか木製と、「JSBBマーク」がついている全日本軟式野球連盟公認のものであれば、複合バットの使用も認められていた。今大会は「木、木片もしくは竹の接合、金属に限定」と変更。全軟連の公認を受けていても、カーボンや複合バットは使用禁止になった。

 昨年の大会では、ほとんどの選手が芯の部分にウレタン素材を用いた「複合バット」を使用。一般的に金属よりも飛距離が伸びると言われており、その影響もあってか乱打戦が展開された。優勝した中日ジュニアは、1大会18本塁打、1試合7本塁打、個人でも見崎賢汰くんが1試合3本塁打、小久保くんが大会5本塁打と数々の新記録を樹立。一昨年の2020年は大会を通じて14本。実に約3.6倍も量産された。

 高校野球でも、2024年から低反発バットが採用され、中学硬式のポニーリーグでは、一部大会で木製バットを導入している。“飛ぶバット”への賛否が分かれる中、中学・高校など上のステージにあわせた形になり、本塁打は昨年から大きく減少することが予想される。

(Full-Count編集部)

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