ファンを仰天させた元阪神ドラ1の豪快弾 31人が参加…ファンへ雄姿見せた“引退試合”

本塁打を放った元阪神・伊藤隼太【写真:丹羽海凪】
本塁打を放った元阪神・伊藤隼太【写真:丹羽海凪】

「PERSOL THE LAST GAME 2022」が22日にベルーナドームで開催された

 毎年、多くの選手が現役引退を決断するが、引退セレモニーを行える選手は数少ない。選手たちを支えた家族や、応援するファンへ最後の雄姿を見せる場所を――。12月18日、「スカパー!」の主催による「PERSOL THE LAST GAME 2022」がベルーナドームで開催された。今回参加したのは31選手。スタンドには多くのファンが集まり、選手のユニホームやタオル、手作りのボードを掲げた。阪神の元ドラフト1位はその思いに応える本塁打で、場内を興奮の渦に巻き込んだ。

「EAST HOPES」で先発した佐野泰雄氏(元西武)が2回パーフェクトの好投。続く3回から継投に入り、進藤拓也氏(元DeNA)やオリックスでもプレーした鈴木優氏(元巨人)がつないだ。試合が動いたのは2回。先頭の田城飛翔氏(元オリックス)が安打で出塁。1死三塁として難波侑平氏(元日本ハム)が先制のタイムリーを放つ。さらに田代将太郎氏(元ヤクルト)、熊代聖人氏、斉藤彰吾氏と西武で同世代のチームメートだった3人に連続タイムリーが生まれ、一挙5点を挙げた。

「WEST DREAMS」も海老原一佳氏(元日本ハム)のタイムリー、2011年ドラフト1位・伊藤隼太氏(元阪神)のホームランで得点。2006年高校生ドラフト1巡目でロッテに入団した大嶺祐太氏(元中日)、松田遼馬氏(元ソフトバンク)も好投したほか、特別ルールで行われた9回裏には大引啓次氏(元ヤクルト)が3者凡退に抑えた。

 試合後にはセレモニーが行われ、記念品や花束の贈呈のほか、選手を応援するファンからのメッセージも放映された。最後に古木克明氏(元オリックス)が選手を代表してあいさつ。「我々は今後また新たなステージで活躍し、別の姿で登場したいと思います」と次なるステップでの活躍を誓った。今後の進路は球団職員、会社員、飲食店の経営などさまざま。それぞれの道へ歩む選手たちは、晴れ晴れとした表情で“引退試合”を終えた。

※各選手の所属はNPB最終所属チーム

(「パ・リーグ インサイト」丹羽海凪)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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