「他球団ならもっと高額で契約できた」 運命だったエンゼルス入り…指揮官との絆

エンゼルス入りが決まったブランドン・ドルーリー【写真:Getty Images】
エンゼルス入りが決まったブランドン・ドルーリー【写真:Getty Images】

ドルーリーはダイヤモンドバックス3A時代、ネビン監督の指導を受けた

 大谷翔平投手が所属するエンゼルスは22日(日本時間23日)、ブランドン・ドルーリー内野手と2年1700万ドル(約22億5600万円)で合意したと正式発表した。今季2球団で計28本塁打を放った30歳は、フィル・ネビン監督がダイヤモンドバックス傘下3Aで指揮を執っていた当時の教え子。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は2人の絆や父の影響でドルーリーがエンゼルスファンとして育ったことなどを伝えている。

 ドルーリーは今年3月時点で、エンゼルスとレッズのどちらとマイナー契約を結ぶか決まっていなかった。当時エンゼルスの三塁コーチだったネビン監督は、レッズを勧めたという。その理由はレッズの本拠地の方が打者有利と感じたからだという。この選択は“吉”と出た。4月上旬にメジャー昇格し、92試合で20発。8月にパドレスに移籍した後も46試合で8本塁打をマークした。

 また、オレゴン州出身のドルーリー一家は、ディスニーランドに旅行した際にはエンゼルスの試合を可能な限り観戦したそうだ。そのためドルーリーはエンゼルスの大ファンになったという。

 右打ちのドルーリーは、エンゼルスでは相手球団の先発が左投手の時に一塁で起用される見込みで、二塁を中心に遊撃、三塁でも穴埋めを求められるかもしれないと記事は予測する。似た役割を担う選手が複数いるチームとは「理想的な組み合わせとは言えないかもしれない」とするも、「打線の底上げが急務のチームで日々出場できる打者であり、ドルーリーにとってはずっと自分を信じてくれた監督と再会することにもなる」と解説する。

 ドルーリーを巡ってはレッドソックス、ダイヤモンドバックス、マーリンズも興味を示し、どの球団を選んだとしても「(エンゼルスより)高額で契約できただろう」と情報筋は語っている。それでもエンゼルスを選択。「ネビンの存在や父親の影響でエンゼルスファンに育ったことから、2人(ネビン監督とドルーリー)の組み合わせは運命だったようにも思える」と記事は述べている。

(Full-Count編集部)

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