電撃トレードで“食われる”20歳と35歳 DeNAに玉突き発生も…正念場を迎える選手たち

DeNA・大和(左)と森敬斗【写真:荒川祐史】
DeNA・大和(左)と森敬斗【写真:荒川祐史】

2022年に怪我でチャンス逸した森敬斗、不退転のベテラン大和

 25年ぶりのリーグ優勝へ“待ったなし”のDeNA。今オフの補強で最もインパクトが大きいのは、砂田毅樹との交換トレードで中日から獲得した京田陽太の加入だ。2022年には大幅に1軍出場数を減らして移籍に至ったとはいえ、プロ1年目から5年間、ショートのレギュラーを張り続けた実力は伊達ではない。穏やかでないのが、既存の遊撃陣である。

 20歳の森敬斗は2022年、3拍子そろったスター候補としてショートのレギュラー定着を期待されていたが、順調に調整を重ねていたオープン戦序盤、走塁中に右太もも裏と左足首を同時に痛めるアクシデントが発生。1軍合流が6月までずれ込み、結局定位置を固め切れなかったのは痛恨だった。迎える2023年、京田の存在を刺激剤として飛躍を遂げることができるか、あるいはさらにレギュラーの座から遠ざかるのか。高卒4年目が野球人生の岐路となりそうだ。

 遊撃を本職とする内野手では、2年契約最終年を迎える大和も危機感いっぱいだ。35歳のベテランは、幼少の頃から慢性腎臓病を患っていたことを初めて告白。「あとどれくらい現役でできるかわからない。同じ病気を持つ子どもたちに勇気や希望を与えたい」と不退転の決意を示している。29歳の柴田竜拓も内野ならどこでも守れるとは言え、2022年にスタメン出場が最も多かったのは遊撃だっただけに、京田の加入で出場機会を大幅に食われる恐れがある。

 一方、メジャー通算144試合登板の新外国人右腕、JB・ウェンデルケンの加入は、リリーフ陣に刺激を与える。守護神・山崎康晃、セットアッパー・伊勢大夢で開幕を迎えることは濃厚と見られるが、2年契約最終年のエドウィン・エスコバー、プロ2年目の2022年に中継ぎで57試合に登板し、“勝利の方程式”入りへの足掛かりをつくった入江大生、難病の胸椎黄色靭帯骨化症から復帰を誓う三嶋一輝、2022年のシーズン途中に楽天から移籍していた森原康平らにとっては、登板機会をかけた争いが激化する。

 右の大砲とされる新外国人外野手トレイ・アンバギーの加入は、安泰と見られていた外野陣に波乱を巻き起こすかもしれない。3年契約の2年目のタイラー・オースティンは、右肘のトミー・ジョン手術を受け、2023年開幕戦出場が絶望的となっているが、復帰がずれ込むようなら、アンバギーの働き次第でレギュラーの座を脅かされる。

 外野の3枠を巡っては、主将の佐野恵太、リードオフマンの桑原将志が一歩リード。これに次ぐ大田泰示、楠本泰史、若手成長株の蝦名達夫らも、アンバギーに対抗意識を燃やすだろう。佐野が一塁もこなせることを考えれば、アンバギーがレギュラーの座をつかんだ場合、3年契約最終年のネフタリ・ソトが玉突き的に押し出される可能性も出てくる。いずれにせよ、2021年の最下位から2位に躍進し、さらに戦力が充実しつつあるDeNAだけに、チーム内競争の激化は三浦大輔監督にとっては大歓迎だろう。

(Full-Count編集部)

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