エ軍の“狙った獲物”が他球団と続々合意 埋まらぬ先発ローテ「最後の1枠」

FAとなっていたネイサン・イオバルディ(左)とコーリー・クルーバー【写真:Getty Images】
FAとなっていたネイサン・イオバルディ(左)とコーリー・クルーバー【写真:Getty Images】

イオバルディはレンジャーズ、クルーバーはRソッックスと合意

 年の瀬になってもメジャーの移籍市場は動いている。米メディアによると、28日(日本時間29日)には、レンジャーズがネイサン・イオバルディ投手と2年契約で合意。レッドソックスは、2度のサイ・ヤング賞を誇るコーリー・クルーバー投手と合意した。2人ともエンゼルスが狙っていた投手で、大谷翔平投手を筆頭にした先発ローテの“最後の1枠”が埋まらない。

 米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」によると、イオバルディの契約は2年3400万ドル(約45億5000万円)で、3年目はオプション。出来高を含め、最大で6300万ドル(約84億3000万円)を手にすることができる契約となっている。

 イオバルディは2021年に32試合に登板して11勝9敗、防御率3.75をマーク。今季は20試合登板で6勝3敗、防御率3.87にとどまったが、十分計算できる右腕。今オフは、ジェイコブ・デグロムも獲得しており、ルーマーズは「レンジャーズのローテーションは相手にとって脅威に感じるだろう。これで、先発ローテーションは完璧なものになったように感じる」とみる。

 一方のクルーバーは、1000万ドル(約13億3800万円)だとMLB公式サイトが報道。米スポーツ局「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、2年目は1100万ドル(約14億7200万円)の球団オプションが付いてくるという。来季37歳シーズンとなるベテラン右腕は近年故障に悩まされ、2021年までの3年間はわずか24試合登板にとどまっていた。ただ、今季は31試合に投げて10勝10敗、防御率4.34と復活の兆しを見せた。

 両投手の獲得を検討していると伝えられたエンゼルスにとっては、ローテ候補を逃した形に。今オフは、今季15勝を挙げた左腕タイラー・アンダーソンを獲得。パトリック・サンドバル、ホセ・スアレス、リード・デトマーズと大谷を含めてすでに5人が埋まっている状況で、最後は誰になるのか。まだまだ戦力補強から目が離せない。

(Full-Count編集部)

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