https://1point02.jp/)[/ftp_del]のデータを用いて2022年の成績を分析し、“過小評価”されている投手をピックアップする。"/>

朗希&由伸に“匹敵”の41歳左腕 開幕炎上の阪神助っ人も…過小評価されている投手

ソフトバンク・和田毅(左)と阪神のカイル・ケラー【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・和田毅(左)と阪神のカイル・ケラー【写真:荒川祐史】

「tRA」で鷹・和田は、佐々木朗&山本に続いて先発で3位の数字

 野球を科学的に分析するセイバーメトリクスに「tRA」という指標がある。投手の能力を評価する指標で、守備の関与しない「与四死球・奪三振・被本塁打」に加え、どのような打球を打たれたかまで投手の責任範囲として、守備から独立した失点率を推定・評価する。ここでは株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを用いて2022年の成績を分析し、“過小評価”されている投手をピックアップする。

 まずは先発から。80イニング以上を投げた先発で「tRA」が最も優れていたのはロッテ・佐々木朗希で1.54。オリックス・山本由伸が1.80で続く。完全試合を達成した令和の怪物が、2年連続MVP右腕を上回った。

 そして3位が17登板で7勝をマークしたソフトバンク・和田毅で2.27。メッツに移籍した千賀滉大の2.50(4位)を上回った。42歳で迎える2023年シーズンも頼りになりそうだ。セ・リーグのトップは中日の2年目・高橋宏斗で2.72。佐々木朗とともに2023年シーズンの飛躍が期待される。

 セ・リーグ連覇のヤクルトはやや気になる面が。チームトップは高橋奎二の14位(3.12)だが、原樹理は80回以上投げた投手61人の中で最下位の5.21。42歳の石川雅規は60位(5.21)、小川泰弘が4.35で54位になっている。

 では、リリーフはどうか。30イニング以上に投げた投手で見ていくと、ソフトバンクのリバン・モイネロが0.90でトップ。タイトルを獲得した西武・平良海馬が1.37、阪神・湯浅京己が1.48で続く。

 阪神の外国人で唯一残留したカイル・ケラーは1.66で全体7位。開幕戦で火消しに失敗するなど序盤は苦戦したが、徐々に力を発揮して3勝3セーブ5ホールド、防御率3.31だった。NPB2年目の躍進が期待される一人だ。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY