155キロの大型右腕が覚醒? “吉田正尚2世”も…オリックスの「プロスペクト」TOP5

オリックス・山下舜平大(左)と来田涼斗【写真:荒川祐史】
オリックス・山下舜平大(左)と来田涼斗【写真:荒川祐史】

覚醒前夜の若手を独断で選出…メジャー移籍した吉田正の穴を埋めるのは?

 2022年のオリックスは、リーグ連覇と26年ぶりの日本一を達成した。オフには西武からFAで森友哉捕手の獲得に成功したが、主砲の吉田正尚外野手がメジャー移籍。リーグ3連覇を目指す中嶋聡監督は今シーズン、どのような選手を起用していくのか? 迎えた2023年も、チームには覚醒前夜の若手がズラリ。プロスペクトの「トップ5」を“独断”で選出してみた。

 将来のエース候補として期待されるプロ5年目の東晃平投手を5位で選出した。2022年は2軍で15試合に登板し1勝3敗、防御率3.46の成績を残し7月に支配下登録。1軍では8月6日の日本ハム戦(京セラD)では6回途中1失点の好投でプロ初勝利をマークするなど、4試合に登板し経験を積んだ。150キロを超える直球にスライダー、カーブ、チェンジアップと変化球も多彩で、来季は強力投手陣に加わる可能性も高い。

 4位は2年目を迎えた横山楓投手。昨季はルーキー7人中、唯一1軍出場はなかったが2軍では25試合に登板し0勝2敗、6セーブ、防御率2.36をマーク。2軍で共に鎬を削った山崎颯、宇田川らのように一気にブレークする可能性を秘めている。

 3位にはパンチ力ある打撃が魅力で2年目を迎えた池田陵真外野手を推す。昨季は高卒ルーキーながら5月1日の西武戦に「9番・右翼」でスタメン起用されると剛腕・平良からプロ初安打を記録。2軍でも103試合に出場しプロで必要な体力も経験済み。貴重な「右の外野手」として期待される。

“吉田正尚2世”として期待される来田涼斗外野手を2位に挙げたい。高卒1年目の2020年には「初打席・初球・本塁打」をマーク。昨季は故障もあり10試合の出場に留まったが、日本シリーズの登録メンバーに入るなど左の長距離砲として一気に才能を開花させたい。

 1位には、プロ3年目で初の1軍登板が期待される山下舜平大投手を選んだ。高卒2年目の昨季は1軍登板がないままクライマックスシリーズ、日本シリーズにベンチ入り。身長189センチの長身から繰り出される155キロの直球が最大の魅力。カーブに加え昨秋のキャンプでは本格的にフォークの習得にも取り組んだ。無限の可能性を秘める大型右腕から目が離せない。

 この5人以外にも、虎視淡々とブレークの時を窺う若手は多い。就任3年目の指揮官はリーグ3連覇、連続日本一に向け手綱を緩めることはない。

【ランキング一覧】“吉田正尚の後継者”も…プロスペクトを独断で順位付け、オリックスでブレーク期待のTOP5

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY