“2年目覚醒コース”のドラ1、イケメン20歳は正念場 DeNAの「プロスペクト」TOP5

DeNA・森敬斗(左)と小園健太【写真:町田利衣】
DeNA・森敬斗(左)と小園健太【写真:町田利衣】

石川達也はハマの番長好みの闘志満々左腕

 DeNAは2022年、前年最下位から2位へ大躍進を遂げた。2023年には、1998年以来25年ぶりのリーグ優勝&日本一が現実味を帯びるが、“あと一歩”の勢いが足りないのも事実。欠かせないのは若手の台頭で、チームを栄冠へと導く「プロスペクト」トップ5を独断で選出してみた。

 5位の梶原昂希外野手は、神奈川大からドラフト6位で入団し2年目を迎える。1年目の1軍デビューは華々しかった。コロナ禍でチームが戦力不足に陥っていた事情もあり、4月12日に1軍に昇格。その日の巨人戦に「1番・中堅」でスタメン出場し、いきなり初本塁打を含む5打数4安打2打点と大活躍した。しかし、翌日の同カードで5打席4三振を喫すると急降下。結局シーズン打率.267(15打数4安打)で終えた。2軍暮らしが長くなったが、俊足自慢の右投げ左打ちの23歳で、チームに不足している部分を補える選手だ。

 4位に挙げる石川達也投手は、2020年育成ドラフト1位で入団。2年目の2022年6月に支配下登録を勝ち取った24歳左腕だ。7月14日の広島戦では、東克樹投手が新型コロナウイルスに感染し先発を回避したことから、代役でプロ初登板初先発を飾った(3回途中3安打2失点)。シーズン3試合、防御率8.44に終わったが、先発・リリーフどちらでもこなし、闘志を前面に出す投げっぷりは三浦大輔監督好み。地元の横浜高、法大を経てプロ入りしており、活躍すれば人気が爆発しそうだ。

 3位は6年目を迎える山本祐大捕手。レギュラー格だった嶺井博希捕手がFAでソフトバンクへ流出した2023年は、勝負の年になる。2022年は17試合出場(スタメンマスクは12試合)にとどまるも、“鬼肩”と思い切りのいい打撃は魅力いっぱい。戸柱恭孝、伊藤光の両捕手との正捕手争いを制することができるか。ドラフト1位ルーキーとして大阪桐蔭高から松尾汐恩捕手が入ってきただけに、のんびり構えている時間はない。

 2021年のドラフト会議で阪神との競合の末に1位指名した小園健太投手が2位。高卒とあって1年目に1軍のマウンドに上がることはなく、イースタン・リーグでも3試合で計4回2/3にとどめ、1失点(自責点0)、防御率0.00だった。満を持して秋のフェニックス・リーグで剛腕を磨き、最速150キロを計測。2年目の2023年中に1軍デビューを飾る可能性は十分だが、ひとたび1軍に昇格する時には先発ローテに定着できる素材だけに、焦らず機が熟するのを待ちたい。

 1位は断然、森敬斗内野手だ。本来は2022年のうちに「1番・遊撃」に定着していてしかるべきだったが、オープン戦期間序盤に右太もも裏と左足首を同時に痛め、チャンスを逸した。2023年には中日から京田陽太内野手が加入し、18年目を迎える大和内野手を含めレギュラー争いが激化するが、立ち居振る舞いに華がある20歳のイケメンが、スターダムにのし上がるためには適度の刺激と見るべきだろう。長打頼みだったDeNA打線が機動力を絡めたつなぎの野球へと脱皮していくために、欠かせないピース。四半世紀ぶりのVメンバーのリードオフには、この男こそふさわしい。

【ランキング一覧】“2年目覚醒コース”のドラ1、イケメン20歳は正念場…DeNAでブレーク期待のTOP5

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY