12球団最下位の「捕手&遊撃」 “不運”の11敗左腕に大役? ロッテ開幕スタメン最速予想

ロッテ・藤岡裕大(左)と松川虎生【写真:荒川祐史】
ロッテ・藤岡裕大(左)と松川虎生【写真:荒川祐史】

野手では現役ドラフトで大下、巨人から自由契約のポランコを獲得

 2022年は5位に沈み、井口資仁監督が退任したロッテ。オフには吉井理人新監督が就任し、補強を進めている。現役ドラフトではオリックスから大下誠一郎を獲得し、巨人から自由契約となっていたグレゴリー・ポランコも加わった。シーズン開幕に向け、さらなる補強の可能性もあるが、現時点での開幕スタメンを“最速”で占ってみたい。

 上位は、高部瑛斗と荻野貴司の“おぎたか”コンビが有力だろう。荻野は2022年は怪我で出遅れたものの、89試合で打率.310をマークした。荻野が離脱した間に穴を埋めた高部は盗塁王に輝いて見事ブレークを果たした。打率.274で148安打を放ったが、打率3割を残せる技術は持っており、更なる活躍が期待される。

 クリーンアップは中村奨吾とポランコが挟む形で4番に22歳の山口航輝を据えた。2022年は16本塁打を放って存在感を増し、オフには西武の山川穂高と自主トレを行う。安田尚憲とともに20~30発を期待できる有望株だ。そして10年目を迎える井上晴哉も本調子となれば、打線に厚みが出る。ポランコは来日1年目で24本塁打を放ったパワーと対応力は魅力。守備に不安はあるが、指名打者制のあるパ・リーグで持ち味を生かす。

 遊撃と捕手は、本命不在で“どんぐりの背くらべ状態”が続いている。チームの穴ともいえる部分。セイバーメトリクスで分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、打撃による得点貢献を表す指標「wRAA」は、両ポジションともに12球団ワーストとなっている。遊撃は2022年後半にスタメンを掴んだ茶谷健太をはじめ、怪我からの復帰を目指す藤岡裕大、平沢大河、小川龍成、他にもドラフト2位ルーキーの友杉篤輝も控える。ここでは2022年に存在感を示した茶谷を入れた。

 捕手はルーキーながら開幕マスクを経験した松川虎生、佐藤都志也、田村龍弘の争いが予想される。2022年は出遅れもあり1軍出場2試合に終わった田村は、背番号を22から27に変え、心機一転レギュラーを掴みにいく。

 開幕投手は、佐々木朗希のWBC出場なども鑑み、小島和哉とした。2022年は援護の少なさにも泣いて3勝(11敗)に終わったものの、チームで唯一規定投球回をクリア。石川歩、美馬学、種市篤暉らも候補だろう。開幕戦は敵地でのソフトバンク戦。吉井監督が采配を振る最初の公式戦は、どのようなラインナップとなるだろうか。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY