新庄剛志監督の期待は誰に? 再起を期す“爆速男”に注目…日本ハムの「有望株」5人

日本ハム・新庄剛志監督【写真:荒川祐史】
日本ハム・新庄剛志監督【写真:荒川祐史】

最下位からの優勝に向け戦力を“上積み”できる5人

 日本ハムは2022年、日本人登録の全選手が1軍を経験した。シーズンを「トライアウト」と位置付けた新庄剛志監督の方針で、自己最多の18本塁打を記録した清宮幸太郎内野手、同じく14本塁打の万波中正外野手といった原石がきっかけといえる成績を残した。指揮官が優勝を口にした今季、彼らに続いて戦力の“上積み”を生める選手5人の「プロスペクト」を独断で選出した。

 5位には、ドラフト1位で入団して2年目となる達孝太投手を挙げたい。2022年は体づくりを進めながら実戦経験を積み、2軍では13試合で0勝4敗。ただ27回1/3の投球で、25個の三振を奪っている。長身から直球とフォークのコンビネーションが特徴だ。1軍でも9月25日の楽天戦で先発し、3回を無失点に抑えている。大化けがあるか。

 4位は、すでにほぼ1軍定着していると言っていい根本悠楓投手。1年目の2021年は2軍で12試合に投げ防御率1.82、2年目は1軍で初勝利、13試合で3勝3敗、防御率2.52と安定した成績を残した。3年目、先発の一角として2桁勝利まで期待したい。

 日本ハムは2022年のリリーフ防御率が3.83でリーグ最低だった。ここを埋められる素材も集めている。3位には阪神から移籍の齋藤友貴哉投手を挙げる。160キロを超える速球が武器で、今季、2軍では17回1/3を投げ20奪三振、防御率も1.56。与えた四球は9つと多いほうとなるので、このあたりが課題となる。

 2位には、オリックスからトレードで加入した齋藤綱記投手だ。左腕の横手投げという独特のフォームで、50試合で41回を投げ、56奪三振。防御率も2.41と安定した投球を見せている。2021年も49試合登板で42回2/3を投げ57奪三振。防御率1.48だった。1軍での登板機会が今季も5試合にとどまったのは、オリックスのブルペンが「左対左」を重視した起用をしないのが一員か。起用法がハマれば、宮西尚生投手の後継者にまで化ける可能性があると見る。

 1位には、再起を期す五十幡亮汰外野手を挙げたい。2022年のキャンプでも快足が注目され、新庄剛志監督にはマンツーマンでの指導も受けた。ただ腰を痛めて長いリハビリ生活を送り、1軍出場は終盤の6試合にとどまる。指導を受けた元阪神の赤星憲広氏のようなリードオフマンへ殻を破れるか。

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