運が悪かった? 通算500発超えでも3人が無冠…本塁打王に“届かなかった”男たち

元阪神・金本知憲氏(左)と元オリックス・清原和博氏【写真:荒川祐史、小林靖】
元阪神・金本知憲氏(左)と元オリックス・清原和博氏【写真:荒川祐史、小林靖】

868本の王貞治は15度のキング、一方で積み重ねても無冠のケースが

 昨季のプロ野球は、シーズン56本塁打した村上宗隆内野手(ヤクルト)の活躍もあり、例年以上に「本塁打」が話題となった。ただ打撃タイトルは、傑出した能力の他に運もなければ獲得できない。ここでは、通算300発という超一流の数字を残しながら本塁打部門で“無冠”に終わった選手を見ていきたい。

 通算最多本塁打は王貞治の868本。本塁打王には1962年~74年の13年連続を含む15回輝いている。657本の野村克也も9度、567本の門田博光も3度タイトルに輝いた。

 無冠で知られるのは、史上5位の525本塁打している清原和博。不思議と打撃3部門のタイトルには恵まれなかった。通算3085安打の張本勲は、本塁打部門でも史上7位の504本を放ったものの本塁打王の経験はない。通算本数で張本と並ぶ衣笠祥雄もキングには縁がなかった。通算500本以上を残しながらタイトル経験がないのはこの3人だ。

 400本台の選手でも、476本の金本知憲、406本の阿部慎之助とタイトルには手が届かなかった選手がいる。382本の原辰徳も、1983年に打点王となっているものの本塁打王の経験はない。

 現役最多の通算454本塁打している中村剛也は、6度本塁打王に輝いた。村上は通算160本で、本塁打王は2度。このランキングに入ってくる頃、どこまで数字を積み重ねているだろうか。

【一覧】NPB通算300発以上を記録した選手と本塁打王を獲得した回数

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