逃した先発&捕手…エ軍の次なる一手は? 番記者が推すCY賞右腕獲り「ピッタリ」

ロイヤルズをFAとなっているザック・グリンキー【写真:Getty Images】
ロイヤルズをFAとなっているザック・グリンキー【写真:Getty Images】

ジ・アスレチックのエ軍番記者が推す獲得候補選手

 大谷翔平投手が所属するエンゼルスはオフに積極的な補強を展開し、ストーブリーグを大いに盛り上げた。2月中旬のスプリングトレーニングまであと1か月ちょっととなったが、次なる一手は? 米メディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番、サム・ブラム記者が「エンゼルスに妥当なFA選手9人」として解説している。

 これまでにエンゼルスはサイ・ヤング賞2度のクルーバー(レッドソックス移籍)、イオバルディ(レンジャーズ移籍)、ヒル(パイレーツ移籍)ら実績のある先発投手の獲得に乗り出していたと伝えられていた。ブラム記者がおススメしたのが、2009年サイ・ヤング賞で通算223勝を誇るザック・グリンキー投手だ。

 エンゼルスの先発ローテは大谷をはじめ、昨季15勝のアンダーソン、サンドバル、スアレス、デトマーズと5人が揃う。ブラム記者は「先発6番手としてフィットし、左腕が多いエンゼルス先発陣にピッタリ」と指摘。メディアに対しては多くを語らない寡黙な印象だが、経験豊富な右腕は若手の生きた教材になるとも言及。「開幕する頃にグリンキーは40歳近くになる。120、130イニングが限界だろうが、エンゼルスにとってはそれで十分だろう」と勧めた。

 次に注目させるのが捕手強化だ。ブラム記者が推したのは、かつて田中将大(現楽天)の捕手を務めたゲーリー・サンチェスだ。1年800万ドル(約10億5600万円)程度が予想される強打の捕手について「実現する可能性は低い」と指摘した上で、こう報じている。

「2022年のマックス・スタッシーの打撃がお粗末だったことから、エンゼルスは全ての選択肢を検討するだろう。問題はサンチェスがグレードアップになるかという点だろう。パワーとOPSはスタッシーより期待できるが、守備面では劣ると言われているからだ」

「また、プロスペクトのローガン・オーハッピーが来季メジャーでプレーする準備ができているか、という問題もある。マット・サイスが控え捕手になれるのかというのも疑問だ。(捕手の)選択肢は豊富だが、まだ十分ではない可能性もある。このオフ、FAのウィルソン・コントレラス(カージナルス移籍)獲得を狙ったと報じられたことが、それを物語っている」

 そのほかには昨季ブルージェイズで65試合登板したフェルプスやタイガースで64登板したチェイフィン。遊撃手ではアンドラスや大谷の元相棒イグレシアスの名前も挙がっている。ペリー・ミナシアンGMはどんな手を打つのだろうか。

(Full-Count編集部)

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