侍ジャパン“サプライズ枠”を予想 デビュー前の新人に、更なるメジャー組の参戦も

日本ハム・加藤豪将、オリックス・宇田川優希、ソフトバンク・藤井皓哉(左から)【写真:小林靖、橋本健吾、藤浦一都】
日本ハム・加藤豪将、オリックス・宇田川優希、ソフトバンク・藤井皓哉(左から)【写真:小林靖、橋本健吾、藤浦一都】

宇田川優希、藤井皓哉、牧原大成、加藤豪将らは面白い存在になりそうだ

 今年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む侍ジャパンのメンバー発表が近づいている。大谷翔平、ダルビッシュ有らメジャー組がみずからSNSなどで出場を明言し、徐々に骨格は見えつつある。一方で、今大会からはロースターが28人から30人に拡大され、より多くの選手を選出できるようになった。ここでは、サプライズ選出の可能性のある選手たちを紹介したい。

 最もサプライズ選出の余地がありそうなポジションが救援投手だろう。11月の強化試合に選出された大勢(巨人)や湯浅京己(阪神)ら若手の台頭が著しく、今が旬の選手たちがひしめき合っている。侍ジャパン未経験の選手では、宇田川優希(オリックス)や藤井皓哉(ソフトバンク)も候補に挙げられるだろう。

 2020年の育成ドラフト3位でプロ入りした宇田川は、2022年7月に支配下登録されたばかり。1軍ではまだ19試合の登板経験ながら防御率0.81と打者を圧倒。昨秋の日本シリーズでも5回2/3を投げて10奪三振、無失点、1勝2ホールドと、影のMVPとさえ言える活躍を見せた。藤井は2020年オフに広島を戦力外となったが、四国IL高知を経てソフトバンク入りし、昨季は55試合で防御率1.12。空振りを奪えるフォークは、国際大会でも通用しそうだ。

 もうひとつサプライズ選出がありえるのはユーティリティ枠だ。牧原大成(ソフトバンク)は、内外野すべてのポジションを高いレベルで守り、打撃でも昨季は初の規定打席にこそ届かなかったものの、120試合で打率.301をマークした。積極的な打撃スタイルも、短期決戦向きと言えるだろう。坂倉将吾(広島)は、本職は捕手ながら一塁と三塁も守る。層の薄い捕手のバックアップと代打の役割を兼ねることができる。

 また、メジャー経験もあり、米国を知り尽くす加藤豪将(日本ハム)も面白い存在だ。昨年のドラフト3位で日本ハムに指名されたばかりで、デビュー前の新人が選出されれば異例の事態となりそうだ。メジャーリーガーの出場が続々と“内定”する中、名前の挙がっていない菊池雄星(ブルージェイズ)も貴重な戦力になるだろう。160キロに迫る左投手は日本には他におらず、先発も救援もこなせる。

(Full-Count編集部)

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