6年で5人が戦力外、2人は引退…進んだ“世代交代” WBC前回大会、侍戦士たちの今
前回大会だった2017年は準決勝で敗退した
3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、侍ジャパンは12人のメンバーを先行発表するなど、本番に向けて盛り上がり始めている。前回大会だった2017年は準決勝敗退。あれから6年が経ち、最終メンバー28人の今をみてみる。
千賀滉大は今オフ夢を叶え、メッツと契約した。メジャーを経て復帰した平野佳寿や松井裕樹らも変わらぬ活躍を見せる一方で、秋吉亮は昨季限りでソフトバンクを戦力外となり、独立のベイサイドリーグに新規参入する千葉県民球団に選手兼投手コーチで入団した。増井浩俊もオリックスを戦力外となったが、去就は発表されていない。牧田和久は2021年限りで楽天を戦力外となり、2022年は台湾・中信兄弟でプレーしたが昨季限りでの現役引退を表明した。
宮西尚生は昨年24試合登板に終わり、入団以来続けてきた50試合以上登板が14年でストップ。岡田俊哉はわずか2試合登板にとどまっており、いずれも今年は正念場だ。藤浪晋太郎はポスティングシステムを利用して米移籍を目指している。
3人の捕手を見てみると、炭谷銀仁朗は西武から巨人を経て楽天へ。17年目の昨季も98試合に出場した。しかし小林誠司、大野奨太は出場試合数を大きく減らし、正捕手の座を失っている。
内野手では、松田宣浩は“熱男”として牽引し続けたソフトバンクを昨季限りで戦力外となり、巨人に加入した。中田翔は巨人に移籍して昨季4番も務めて復活の兆しを見せ、山田哲人も苦しみながらもヤクルトのリーグ2連覇に貢献した。
外野手は全員に“変化”があった。筒香嘉智、鈴木誠也、秋山翔吾は海を渡り、秋山は昨季途中にNPB復帰して広島に入団した。唯一のメジャーリーガーだった青木宣親は2018年にヤクルトに復帰し、41歳を迎えた今年もチームの精神的支柱だ。内川聖一はNPBを引退し、独立の九州アジアリーグに所属する大分B-リングス入り。地元球団で再スタートを切る。平田良介は昨季限りで中日を戦力外となり、現役引退を決めた。
6年という月日が経ち、世代交代も進んで環境が変わった選手も多い。逆に今大会では、6年前にはプロ入りしていなかった村上宗隆、佐々木朗希らが先行メンバー入り。若手選手が躍動することも期待されている。