2度の戦力外男にメジャー契約 エ軍が差し伸べた救いの手、28歳が感じた恩義
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元気印フィリップスがエンゼルスに感謝「勝利に貢献できる要素を見出してくれた」
エンゼルスと1年120万ドル(約1億6000万円)で契約したブレット・フィリップス外野手が10日(日本時間11日)、報道陣のオンライン取材に応じ、「エンゼルスだけがメジャー契約を提案してくれた」と感謝の言葉を口にした。昨季中に2度、事実上の戦力外(DFA)となった28歳は、新天地で第4の外野手として期待がかかる。
28歳のフィリップスは2021年に自己最多118試合出場したが、昨季はレイズ、オリオールズの2球団で83試合出場、打率.144と打撃不振に陥った。オリオールズ傘下からFAとなったオフは10~15球団と交渉したが、全てマイナー契約だった。「昨年の成績を見て、たぶん僕がメジャー契約に値しないと思ったんだろうね。チームの勝利に貢献できる要素をエンゼルスが僕から見出してくれたと思う」。
まずは第4の外野手として期待されるが、打撃開眼への手応えも感じている。昨季ブレークしたテイラー・ウォードを指導しているトレント・ウッドワード氏を師事。「ハードに練習に取り組んで、スイングの改造を続けた」。大谷翔平ら新たなチームメートとの共闘も心待ちにしている。「トラウトやオオタニだけではなく、ロースター全員と共にプレーすることを楽しみにしているよ。ウォードとスタッシーとは既に話をした。ここの素晴らしさについて話をしてくれた。(トラウトと大谷の)2人から学ぶことをすごく楽しみにしているけど、ロースター全体の選手たちと共に『楽しもう』『ハードにプレーするぞ』という気持ちでいるんだ」と決意を語った。
レイズ時代には打者・大谷とも対戦。昨季は3試合登板して、150キロを超える球も投げた。メジャー屈指のムードメーカーでもあるフィリップスについて、ミナシアンGMは「中堅を守ってくれと言えば、中堅を守る。一塁を頼めば一塁を守る。登板してくれとなれば、ボールを真っ先に受け取って登板するだろう。この集団(エンゼルス)は、自分のことよりもチームのためにという気持ちを持っている。勝つためならどんなことでもする」と語った。この日の会見で妻が買ったというエンゼルス帽子を被って参加したマルチプレーヤー。多くの役割が期待されている。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)
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