大谷翔平が侍ジャパンで担う打順は 専門家たちも意見分かれる「なるべく多く回したい」

侍ジャパン・大谷翔平【写真:荒川祐史】
侍ジャパン・大谷翔平【写真:荒川祐史】

1番か2番か、それとも3番か…専門家も意見が分かれる

 日本代表「侍ジャパン」で注目の的になる二刀流・大谷翔平投手は、打順のどこで起用するのが正解なのか。3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、「Full-Count編集部」では球界OBや野球評論家に侍ジャパンの予想スタメンを組んでもらった。今回はその中で、「大谷翔平の打順」に焦点を当ててみたい。

 専門家の意見を聞くと、4番にはヤクルトの村上宗隆内野手を置くことで意見が一致している。それを踏まえ、大谷を1番、2番、3番のどこに置くかについては意見が割れた。パワーに加え走力もある大谷は、昨季エンゼルスでは「3番」での起用が一番多く79試合に出場しているが、1番と2番でもそれぞれ30試合以上に出場している。

 巨人OBの岡崎郁氏は、「インパクトもあって、足も速いので」と1番に置いた。ヤクルトなどで活躍した飯田哲也氏も「投手として先発要員の一角を務めてもらうかたわら、登板しない試合では1番・DHでの働きを期待したい」と語る。MLBでも屈指の長打力と走力を兼ね備える男が1番に座れば、先頭打者弾など長打で相手の出鼻をくじく役割も期待できそうだ。

 WBCの第2回大会で日本代表のチーフスコアラーを務めた三井康浩氏は、「長打力+出塁率の高さで」2番と予想した。近年MLBでは2番に強打者を据えるチームが多く、大谷も46本塁打を放った2021年には2番で117試合に出場した。さらに三井氏は、大谷には負担をかけ過ぎないように野手専念を想定している。「柱がしっかり決まってこそ、相手によって脇役の選手を臨機応変に入れ替え、機能させることができる」と強調している。

 日本ハムや阪神などでプレーした野口寿浩氏や、巨人OBの篠塚和典氏は大谷を3番に据える。野口氏は4番村上は不動としつつ、「大谷になるべく多く打順を回したいので、3番に置きたいですね」と語る。篠塚氏、野口氏ともに1番、2番にはラーズ・ヌートバー外野手(カージナルス)や、近本光司外野手(阪神)といったアベレージタイプの打者を置き、大谷、村上のクリーンアップで走者を返したいという考えだ。

 投打で世界トップクラスの大谷は、いわずもがな日本代表の中心選手だ。短期間の国際大会で、栗山英樹監督はどのように起用し、戦っていくのか、国民が注目している。

(Full-Count編集部)

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