日本に「復讐」誓う韓国158キロ右腕 五輪で山田哲人に痛打も…WBCでは「勝負できる」

WBC韓国代表のコ・ウソク【写真:Getty Images】
WBC韓国代表のコ・ウソク【写真:Getty Images】

韓国代表の抑え候補、コ・ウソクは東京五輪の日本戦で敗戦投手に

 3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、日本への「復讐」を誓っている投手がいるという。最速158キロの剛速球を投げ、韓国代表の抑えを務めるとみられるコ・ウソク投手だ。2021年の東京五輪、日本との準決勝で山田哲人内野手に決勝打を浴びた。韓国紙「スポーツ京郷」は、「コ・ウソクは何を使って五輪の復讐を果たすのか」と、この2年間の成長にスポットを当てている。

 コ・ウソクは東京五輪準決勝の日本戦、2-2の同点で迎えた8回2死満塁で山田哲人と対戦、初球の真っすぐを左中間へ運ばれ、走者一掃の二塁打とされた。コ・ウソクは敗戦投手となり、韓国はメダルも逃した。地元での金メダルに輝いた日本とはあまりに対照的な結末だった。

 16日に代表に招集され、記者会見に臨んだコ・ウソクは「五輪では実力が足りなかった。日本戦をきっかけに、もっと成長しなければと考えた」と当時を回顧。「今回の大会では、この間の努力が無駄ではなかったと立証したい」と力強く語った。また「日本と今度対戦したら、自信をもって勝負できる」と自信を見せている。

 韓国プロ野球のLGでプレーするコ・ウソクは、五輪の行われた2021年も1勝5敗30セーブ、防御率2.17という好成績を残した。それが昨季は4勝2敗42セーブ、防御率1.48とさらに成績を向上させている。記事は「東京五輪で日本と戦った時とは違う投手になっている」と指摘する。

 さらに、この間の進化をデータを使って説明している。直球の平均球速は2021年が152.4キロ、2022年が152.5キロと大きな違いはない。変わったのはスライダーの球速が139.3キロから145.7キロへ大きく上がったこと、さらに使用する割合が全投球の18.7%から、24.2%へ大きく増えたことだという。昨季のスライダーの被打率は.148にしかならない。五輪のシーズンは変化球を「見せ球」としていたが、昨季からは「変化球自体で勝負している」と指摘。「打者とコ・ウソクとの戦いはそれだけ複雑になった」とした。山田との勝負が再び回ってきたとき、どんな結果が出るのだろうか。

(Full-Count編集部)

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