東海大相模に「来た意味がない」 4季連続逃した甲子園…再確認した“当たり前の徹底”

昨秋の神奈川大会でベスト8に終わった東海大相模【写真:大利実】
昨秋の神奈川大会でベスト8に終わった東海大相模【写真:大利実】

守りの隙が敗戦につながる…生活面の乱れにも気を配る日々

 2022年9月17日、保土ケ谷球場で行われた秋季神奈川大会準々決勝。大会4連覇を狙った東海大相模は、慶応義塾に4-7で競り負け、選抜出場の可能性が途絶えた。安達琉希、板垣拓心、木村海達が本塁打を放つなど長打力の高さを見せたが、投手陣が勝負所で踏ん張り切れず、内野守備にも連係ミスが出るなど失点を重ねた。

 旧チームでレギュラーとして出場していたのは、中堅手の山内教輔と、主将で二塁手の及川将吾のみ。文字通り、新たなチームとして臨んだ秋の敗戦は、チームにどんな影響をもたらしたのか――。

「負けて悔しい。その気持ちが一番です」

 ガッツ溢れる泥臭いプレーが持ち味の及川。練習でも試合でも、気合いの入った声でチームを引っ張る。一言で表現すれば、「ファイター」だ。

「夏に負けた悔しさを誰よりも持っている選手。その悔しさを、今の世代に伝えていってほしい」と、原俊介監督からキャプテンの大役を任された。

「守りからリズムを作るのが相模の野球なのに、秋はそれができませんでした。その一番の理由は、練習のときから試合ができなかったこと。チームで大事にしているのは、『練習は試合』。公式戦と同じ緊張感でどれだけ勝負ができるか。先輩たちに比べて、そこに甘さがあった。夏の緊張感を知っている自分と山内が、その雰囲気を作り出せませんでした」

理想の1番打者像を追求する山内教輔

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