抑え起用も「何でもやる」 ダメなら初回降板も…栗山監督が明かすダルビッシュの“覚悟”

侍ジャパン・栗山英樹監督(左)とダルビッシュ有【写真:荒川祐史、ロイター】
侍ジャパン・栗山英樹監督(左)とダルビッシュ有【写真:荒川祐史、ロイター】

中居正広さんとの対談で明かしたダルビッシュの言葉

 野球日本代表「侍ジャパン」は26日、東京都内で記者会見を行い、3月に行われる「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」の登録予定選手30人を発表した。ここに名を連ねたのが、2009年のWBC以来の代表となるダルビッシュ有投手だ。栗山監督はダルビッシュとの会話の一端を明かし、一切特別扱いはしないと明かしている。

 会見を終えた栗山監督は、侍ジャパン公認サポートキャプテンを務める中居正広さんと対談した。メジャーリーガーを始めとしたスーパースターばかりのチームのかじ取りについて問われ「ジャパンの試合は、超一流の選手ばかりなので……勝たせてあげるのが一番のプライド」と、なりふりかまわず勝利を最優先する姿勢を示した。

 その中では、チームの精神的な支柱として期待されるダルビッシュにも特別扱いはなしだ。「ダルビッシュにも正直に言いました」と明かしたのは、直接会って出場の約束を取り付けた場面だ。先発して、初回にものすごく調子が悪いとなれば、マウンドに行って交代させると話したというのだ。ダルビッシュは「笑いながら、代えてくださいと言っていた」という。

「それくらい覚悟を持っていないとというのは、すごく思っていますね」という指揮官の思いは、選手にも確実に伝わっている。「ダルとかも話していると『何でもやってくれる』と言っています。『抑えも、もし監督が言うのなら、考えてもいいですよ』くらいのことは言ってくれています」。2009年のWBCで、ダルビッシュは大会途中からクローザーに役割を変えた。韓国との決勝戦でも延長10回、最後のマウンドに仁王立ちした。

 勝つためには何でもするという栗山監督の言葉に嘘はない。日本ハムでは在籍がちょうど入れ違いとなったダルビッシュとの“初タッグ”は、どんな化学反応を生むのだろうか。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY