キャンプ1軍→1年後に侍J抜擢の“成功例” 最下位中日にいる覚醒期待の「大穴選手」

中日・福元悠真(左)と福島章太【写真:小西亮】
中日・福元悠真(左)と福島章太【写真:小西亮】

昨春のキャンプでは高橋宏斗がスタートダッシュを決めた

 昨季6年ぶりの最下位に沈んだ中日は、オフに補強を行ったものの、現有戦力の底上げも欠かせない。2月1日から始まる沖縄での春季キャンプでは、まだ全く実績のない若手も1軍メンバー入り。一気にブレークしてスターダムを駆け上がる“大穴”となるかもしれない。

 昨春のキャンプでは、高橋宏斗がプロ2年目で初めて1軍に抜擢され、アピールを続けて開幕ローテに。シーズンでもドラフト1位のポテンシャルを見せつけ、その名を知らしめた。勢いのまま3月にWBCに臨む侍ジャパンのメンバー入り。スタートダッシュが決まったシーズンだった。

 1年間を占う意味でも重要なキャンプ。投手に転向した根尾昂は2軍となったが、1軍メンバーの中には“原石”も少なくない。そのひとりが、高卒6年目を迎えた右腕・石川翔。2017年ドラフト2位の期待を背負って入団したが、度重なる故障もあって1軍ではわずか1試合登板。昨季からは育成となったが、昨秋のキャンプでは存在感を見せた。

 投手では、20歳の福島章太も北谷組に。昨季は育成からのスタートとなったが、2軍で6勝をマーク。今季から再び2桁背番号を手にした。このオフの自主トレでは同じ左腕のエース大野雄大に弟子入り。トレードでDeNAの砂田毅樹が加入した中、まずは1軍デビュー、そして左のリリーバーとしての役目を掴みにいく。

 4人が1軍スタートとなったルーキーの中では、特にドラフト4位の山浅龍之介捕手がサプライズだった。まだ高校生の18歳は、リーグ屈指の投手陣のボールを受けながらもまれることになる。さらに、昨秋の教育リーグで頼もしい打棒を見せつけた福元悠真ら“生きのいい若手”は豊富。彼らに注目が集まった分だけ、チームは低迷脱出に向かっていくに違いない。

(Full-Count編集部)

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