西武が“故障撲滅”へ秘密兵器 球場脇に「整形外科」を来春開設、帝京大と連携

会見に出席した西武・松井稼頭央監督、奥村剛球団社長、後藤高志オーナー、帝京大・冲永佳史理事長、帝京大スポーツ医科学センター・川の博隆センター長、アスリートメッド株式会社・石嶋正幸社長(左から)【写真:宮脇広久】
会見に出席した西武・松井稼頭央監督、奥村剛球団社長、後藤高志オーナー、帝京大・冲永佳史理事長、帝京大スポーツ医科学センター・川の博隆センター長、アスリートメッド株式会社・石嶋正幸社長(左から)【写真:宮脇広久】

松井監督「僕が選手の時に欲しかった」

 西武は30日、帝京大と「スポーツ医科学サポートに関するパートナーシップ」を締結した。目玉は、運動プログラムなどを提供するアスリートメッド株式会社を含めた3者で展開する「ライオンズ整形外科クリニック」の開設だ。2024年の春を予定している。

 パートナーシップの期間は、今年4月から3年間。西武の球団本部チーム統括部内に「ハイパフォーマンスグループ」を新設し、帝京大からハイパフォーマンスディレクター1人、チームドクター4人、理学療法士1人、管理栄養士1人、ハイパフォーマンスアナリスト1人の計8人を派遣。「怪我の予防」「怪我からの早期回復」「パフォーマンス向上」のためにタッグを組む。

 また「ライオンズ整形外科クリニック」は来春、本拠地ベルーナドームに隣接してオープンする予定。帝京大から派遣される西武のチームドクターが院長を兼任し、選手の治療に当たるのはもちろん、高度な医療サービスを地域住民にも提供する。

 西武・松井稼頭央監督はクリニックについて「僕が選手の時に欲しかった。本拠地のすぐそばにこうした施設があることで、治療はもちろん、未然に怪我を予防することができると思います。非常に心強いです」と期待感を示す。

 さらに「ベルーナドームでの試合中に怪我があった場合に、すぐに診察を受け、診断結果を聞くことができる。故障による離脱期間も変わってくるのではないか。選手にとって大きいと思う」と、大きな怪我の“撲滅”は上位進出にもつながると考えている。

【来春にはこうなる】プロ野球チームが「病院」開設…ファンもかかれる「ライオンズ整形外科」

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