WBC韓国代表に異変…“現役メジャー大砲”の出場不透明 球団との“金銭闘争”も原因?

WBC韓国代表のチェ・ジマン【写真:Getty Images】
WBC韓国代表のチェ・ジマン【写真:Getty Images】

パイレーツのチェ・ジマンの出場が未だ固まっていない状況が明らかに

 3月に行われる「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」で日本代表「侍ジャパン」と戦う韓国代表に異変が起きている。すでに発表されている30人のメンバーのうち、3人しかいない現役メジャーリーガーの1人、チェ・ジマン内野手(パイレーツ)の参加が不透明となっているのだ。「SPOTV NEWS」など韓国の各メディアが伝えている。

 チェ・ジマンは昨季レイズで113試合に出場し、11本塁打を放った大砲。オフにはトレードでパイレーツへ移籍した。代表でも一塁や指名打者で一発長打を期待されている。ただ報道によれば、昨年11月に受けた肘の手術の回復までに12週間が必要だとの診断を受けており、メジャーリーグがキャンプインする2月中旬までに、どこまで回復するかは未知数だという。「SPOTV NEWS」は「パイレーツに移籍して1年目、球団がWBC出場を許してくれるかは相当に難しい状況だ」と指摘する。

 さらに、現在年俸調停中という現実もこの問題に拍車を賭けるという。チェ・ジマンの要求額は540万ドル(約7億円)、球団側は465万ドル(約6億円)で75万ドルの違いがある。交渉では差を埋めることができず、調停委員会の裁定を待つことになる。

 実は、韓国代表のイ・ガンチョル監督はこの状況をすでに織り込み済みだという。チェ・ジマンの出場が叶わない場合、一塁手に限らず様々なポジションから代替選手を選ぶ予定だ。ただ「チェ・ジマンが合流するのが優先」と、数少ない現役メジャーの参戦を諦めていない。日本代表にはどのような影響があるだろうか。

(Full-Count編集部)

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