ダルビッシュに指揮官「心配していない」 MLB新ルール導入も…侍キャンプにフル帯同

パドレス・ダルビッシュ有【写真:ロイター】
パドレス・ダルビッシュ有【写真:ロイター】

ボブ・メルビン監督はチーム離れるダルビッシュの調整に全幅の信頼

 パドレスのダルビッシュ有投手が30日(日本時間31日)、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて宮崎で行われる合宿に、初日となる2月17日から参加すると自身のSNSで明かした。パドレスからは他にもWBCに参加する選手が多い中、ボブ・メルビン監督はダルビッシュについて「あまり心配していない」と全幅の信頼を置いている。

 米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が伝えたもの。記事はダルビッシュがWBCキャンプに参加することで、パドレスでのキャンプの時間を「失う可能性がある」と伝えている。心配するのは、今春ならではの特殊事情があるからだ。

 メジャーリーグでは今季、試合時間短縮のためにベースの大型化や、投球間隔を制限する「ピッチクロック」の導入を行う。オープン戦の期間は、これら新ルールに慣れるための期間という意味も持つ。ダルビッシュはその期間を、日本代表として戦うことになるのだ。

 ただメルビン監督は「先発投手は(投球)イニングを確保できるだろうから、ユウ・ダルビッシュのことはあまり心配していない」とコメントしている。ピッチクロックへの適応についても「ずいぶん前にユウと話したよ。『また新たな挑戦だよ』と言っていた。彼の投球のペースは、最速というわけではないからね」と、すでに進めており心配はないと考えているようだ。

 記事は、ダルビッシュ以外の投手も、オフの投球練習にタイムを計りながら取り組んでいると紹介。メルビン監督は「ルールを頭で理解していても、実際の試合になってどんな感じかは見てみないと分からないからね。いろいろとアジャストすることが出てくるだろう」というスタンスだ。

 パドレスからはダルビッシュの他にも、マニー・マチャド、フアン・ソト、ネルソン・クルーズ、ルイス・ガルシア(ドミニカ共和国)、ザンダー・ボガーツ(オランダ)、ナビル・クリスマット(コロンビア)、キム・ハソン(韓国)らがWBCに出場する予定。メルビン監督は「リリーフ陣のほうが心配だ。WBCの間は、安定したイニング数を投げられないかもしれないからね」と、ダルビッシュ以外の心配が頭から離れないようだ。

(Full-Count編集部)

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