“NPB失踪”助っ人がブレーク候補に 前代未聞の騒動から3年…メジャー昇格の可能性

元ソフトバンクのオスカー・コラス【写真:Getty Images】
元ソフトバンクのオスカー・コラス【写真:Getty Images】

元鷹コラスがWソックスのブレーク候補に、今季の正右翼手を勝ち取る可能性

 元ソフトバンクでホワイトソックス傘下に所属するオスカー・コラス外野手にブレークの期待が高まっている。ペドロ・グリフォル新監督は正右翼手の座を勝ち取る可能性があると地元放送局「NBCスポーツ・シカゴ」が伝えている。

 キューバ出身の24歳コラスは2017年5月にソフトバンク入り。投打の二刀流で「キューバの大谷」とも呼ばれ、2019年に1軍デビュー。7試合出場して打率.278、1本塁打、2打点と上々のスタートを切ったかにみられたが、2020年1月にソフトバンクの契約下にありながらメジャー移籍を目指して亡命した。

 2020年12月に自由契約となり、2022年1月にホワイトソックスとマイナー契約。契約後は野手としてプレーし、昨季中に1Aプラスから一気に3Aまで昇格。計3チームで計117試合出場、打率.314、23本塁打、79打点と結果を出した。NBCスポーツ・シカゴは「コラスはあっという間に傘下で最も期待される才能となった。そして、意外に早くMLBデビューするという声は、この数か月で大きくなるばかりだ」と急成長ぶりを伝えた。

 ホワイトソックスの編成トップも高く評価している。GM兼選手育成担当のクリス・ゲッツ氏は「パワーがあるのはもちろんこと、肩もよく、負けず嫌いで、プレーに情熱を感じる。インパクトのあるメジャーリーガーになれる。とても積極的にプレーするし、手の使い方が器用で打席で修正できる。近い将来、ホワイトソックスを助けてくれる可能性がある」と大絶賛している。

 すでにコラスは米アリゾナで行われているミニキャンプに参加中。「集中しているのが見て取れるし、結果を出したいと本人はワクワクしているようだ」とゲッツ氏は語る。かつてのお騒がせ助っ人はアメリカン・ドリームをつかむのだろうか。

(Full-Count編集部)

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