大谷翔平はまだ「ポテンシャルの半分」 名投手が確信するワケ「デグロム級になる」

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

昨季は15勝9敗も…キャリアの頂点には「ほど遠い」

 エンゼルスの大谷翔平投手は昨季、打者として34本塁打95打点、投手として15勝9敗という驚異的な成績を残した。ただ、米国ではこの数字も通過点で、さらに成長できるという見方があるという。メッツなどでメジャー通算136勝を挙げたロン・ダーリング氏は投手の視点から「まだまだ成長できる」と断言している。

 米スポーツ局「MLBネットワーク」の番組内で語ったもの。「大谷は現在がキャリアのピークなのか?」という質問に、ダーリング氏は「ノー」と即答。「(絶頂期には)ほど遠い。彼はそれほどいい投手だ。昨季は15勝9敗、防御率2点台、奪三振率は11.9をマークし、他のどんな投手にも引けを取らない成績だった。でも、まだまだ成長できる」と断言している。

 その根拠として、昨季は投球に占める速球の割合が下がったことを挙げている。「100マイルの速球をスライダーと一緒にもっと使えるようになれば、ジェイコブ・デグロム(レンジャーズ)級に投げることができるだろう」とした。

 ダーリング氏は昨季の大谷を「彼は100マイル(約160.9キロ)の速球と、打者を一掃できるスライダーも持っている。(映像に映っている)カーブはあまり使わなくなった代わりに、ツーシームも球種に加えた。去年の彼を見て思ったことは、スライダーの使用頻度が大幅に増えたことだ。18%近くも増えた」と評した。実際に投球のうち、スライダーの使用率は2021年の22%から、昨季は39%と大幅に上昇していた。

 さらに「彼はポテンシャルの半分ほどしか出していない。打者をもっと賢く打ち取る方法を覚えたら、三振は若干少なくなるかもしれないが、投球イニングが増え、試合の終盤まで投げられるようになるだろう」と、今後のキャリアでの“変身”も提言していた。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY