違法賭博容疑の“暴れ馬”プイグに新容疑 虚偽証言、無罪主張…韓国球界も騒然

昨季は韓国プロ野球のキウムでプレーしたヤシエル・プイグ【写真:Getty Images】
昨季は韓国プロ野球のキウムでプレーしたヤシエル・プイグ【写真:Getty Images】

虚偽証言の有罪を認める方向が一転、無罪を主張

 ドジャースなどで活躍し、昨季は韓国プロ野球のキウムでプレーしたヤシエル・プイグ外野手に、スポーツ賭博に次いで新容疑が浮上したと米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が報じている。プイグは以前、違法賭博容疑で捜査を受けた際、虚偽の供述を行った罪を認めた。その際に米連邦地検カリフォルニア地区が声明文を発表している。虚偽証言での有罪は最大で5年の懲役を受ける可能性があり、少なくとも5万5000ドル(約770万円)の罰金支払いに合意していた。

 虚偽容疑は2つ。1つ目は違法ギャンブルへの送金を求めた人物を知っていたのに知らないと嘘をついたこと、2つ目は知らない人物を通じて、知らないサイトにオンラインで賭けをしたと嘘をついたことだ。プイグは連邦捜査官らに対して嘘をついたこの件で、司法取引の末に有罪を認める方向だったが、11月に取り下げ無罪を主張した。さらに「LAタイムズ」によれば2月10日(日本時間11日)に改めて無罪を主張し、裁判が4月25日(同26日)に予定されたという。

 虚偽の供述についてケリー・アクセル弁護士は「2022年1月の聞き込みでは、教育を受けたのが3年生までのプイグ氏はメンタルヘルスに問題がありながら治療を受けておらず、その上自前の通訳も、刑事法について助言してくれる人間もいなかった」と説明している。

 一度は有罪の答弁をすることで合意していたが、プイグの代理人は「本人は聞き取りをされた際に焦りがあり、準備もできておらず、刑事法に詳しい人間も自前の通訳もいなかった。権威主義的な体制のキューバで育ったことから、政府関係者の聞き取りは現在治療中のADHDの症状や、その他のメンタルヘルス面の問題を悪化させるだけ」と話しているという。

 キューバ出身のプイグは2012年に亡命しドジャースと契約。2013年にメジャーデビューし104試合で打率.319、19本塁打の成績を残した。7年のメジャー生活で通算861試合に出場。通算打率.277、132本塁打の活躍で球宴には一度出場経験がある。昨季は韓国プロ野球のキウム入りし、126試合で打率.277、21本塁打、73打点。チームの韓国シリーズ準優勝に貢献していた。

(Full-Count編集部)

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