故障に若手の台頭…青木宣親が41歳で挑んだ“改造” 五十嵐亮太氏が感じた手応え
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動作解析で見つけた修正ポイント「調整するのはさすがですね」
五十嵐氏によると、青木はオフに打撃フォームの改善に着手したという。オフを過ごす米ロサンゼルス近郊の施設で動作解析を実施。その結果、自分の感覚では捉えきれなかった修正ポイントを見つけることができた。
「昨年は捉えたと思った打球がファウルになったり、守備の正面を突くことが多かったそうです。バッティングに生じた誤差を発見・修正しきれないまま、悔しいシーズンが終わってしまった。そこを見直すために動作解析を取り入れたと言っていました。スイングの軌道やバットの出方など、色々な動きを数値化してみると、フォームの修正すべきポイントが明確に分かったそうです」
その結果を受け、オフに打撃フォームを修正。体になじむまでトレーニングを重ね、繰り返しバットを振ったという。すると、最近になってようやく改善の手応えを感じるようになった。
「捉えたと思った打球が、しっかりヒットになり始めた。守備の間を抜けたり、野手の頭上を越えたり。オフの取り組みが結果となって現れてきたと喜んでいました。バットと体がしっかり連動するようになったようです。フォームの修正と言っても、青木レベルの打者の場合、本当にほんのわずかな違い。そこをしっかり調整するのはさすがですね」
体の状態もよく、打撃の感覚を取り戻した青木が、昨季の悔しさを晴らすべく神宮球場で躍動する姿を五十嵐氏も楽しみに待っている。
(佐藤直子 / Naoko Sato)
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