侍と初対決…イタリア代表の歴史つくった“パ・リーグ戦士” 4人が主力で活躍
独立リーグからやってきたマエストリ、4大会連続で代表に
アレッサンドロ・マエストリは、四国アイランドリーグplusの香川を経て、2012年途中にオリックスに入団。8試合に登板して4勝3敗、防御率2.17と活躍。その実力がNPBの舞台でも通用することを証明した。
さらに3年目の2014年には中継ぎとして覚醒。時にはロングリリーフも務めながら鉄壁リリーフ陣の一角としてフル回転し、36試合の登板で50.1イニングを消化。防御率1.97と支配的な投球を見せ、優勝争いを繰り広げるチームを支えた。「10.2決戦」と呼ばれた天王山、10月2日の福岡ソフトバンク戦では6番手として登板したが、残念ながら敗戦投手に。シーズンの命運をかけた一戦でマウンドに送られたこと自体が、マエストリへの信頼と、を物語っているだろう。
イタリア代表としては、2006年の第1回から2017年の第4回まで4大会連続でWBCに出場。2006年大会ではリリーフを務めていたが、2013年大会では先発として奮闘。コールド勝ちしたカナダ戦で3回1失点と試合を作り、第2ラウンドでは準優勝チームのプエルトリコを相手に4回1/3を無失点と好投。大黒柱としてチームの躍進にも大きく貢献した。
セラフィニ、パスクチ、スウィーニーは日本で優勝チームの一員となり、マエストリもブルペンの主力として優勝に限りなく近づいた。今回紹介した4人のイタリア代表選手は、いずれもパ・リーグにおいてインパクトを残した存在といえよう。
イタリア代表がWBCで1次ラウンドを突破したのは、セラフィニ、スウィーニー、マエストリの3名が出場した2013年大会以来となる。次回以降、どんな戦いを見せてくれるのか。再びNPBを経験した選手が加わることはあるのか、注目を集めそうだ。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)